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台湾の対中輸出、2期連続で減少

(台湾、中国、米国)

中国北アジア課

2019年06月27日

台湾財政部が6月10日に発表した貿易統計速報によると、2019年第1四半期(1~3月)の台湾の輸出は、前年同期比4.2%減の763億2,825万ドルだった(表参照)。国別でみると、中国へは12.3%減の203億4,787万ドル、米国は19.3%増の106億1,275万ドルとなった。対中輸出は2018年第4四半期(10~12月)の0.3%減に引き続き、2期連続のマイナスとなった。

表 台湾の輸出

第1四半期の対中輸出の上位10品目をみると、集積回路(IC)(20.4%減)、電子部品(集積回路を含まない)(10.8%減)、液晶デバイス(9.9%減)、エチレングリコール(32.3%減)などがマイナスに寄与し、輸出主力品目の減少が目立った(添付資料の表1参照)。一方、コンピュータ部品(90.2%増)、記憶媒体(51.0%増)は急増した。

対米輸出の上位10品目をみると、前年同期比で2桁以上増加した品目は自動データ処理機械およびその付属品(2.7倍)、コンピュータ部品(51.1%増)、スイッチング機器およびルーティング機器など(84.8%増)、電子部品(集積回路を含まない)(26.7%増)などで、特に自動データ処理機械およびその付属品は大幅に増加しており、第1四半期の輸出増加に大きく寄与した(添付資料の表2参照)。

なお、貿易統計速報によると、2019年1~5月累計の輸出は前年同期比4.2%減の1,298億7,942万ドルだった。5月の輸出は前年同月比4.8%減の277億1,710万ドルと、月次ベースで2018年11月から7カ月連続のマイナスとなった。台湾財政部は、米中貿易摩擦の影響を受けて世界経済の成長が鈍化しつつあり、加えて、国際原材料価格低下、前年の基数の高さなどの影響を受けたものと分析している。また、将来的に米中貿易関係が膠着(こうちょく)化すれば、企業投資や世界的なサプライチェーンに影響を与え、国際経済での不確実性を高め、ハイエンドスマートフォンのライフサイクルが長期化し、輸出の勢いがそがれることとなりかねない。ただし、一部のメーカーによる台湾での生産増加(台湾回帰)や、第5世代移動通信システム(5G)、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)など新興産業のビジネスチャンスが持続的に拡大しており、一部のマイナスの影響を相殺すると予測している(2019年6月26日記事参照)。

(嶋亜弥子)

(台湾、中国、米国)

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