AI分野のスタートアップが増加、2018年の総開業数を543社に上方修正

(イスラエル)

テルアビブ発

2019年06月20日

イスラエル・ベンチャーキャピタル・リサーチセンター(IVC)によると、2018年にイスラエル国内で開業したスタートアップは543社となった。人工知能(AI)分野の開業割合が増加傾向にある。

IVCによると、2012~2016年に年間1,000社を超えていたスタートアップ開業数は、2017年に934社、2018年には543社となり、2015年から4年連続で減少傾向が続いている(表1参照)。2018年についてはこれまでは通年で356社と発表していた(2019年2月5日記事参照)が、最新データでは上方修正している。データが発表されるたびに過去にさかのぼって改定されるのは、ステルスモードだったスタートアップの存在が、時間の経過とともに明らかになる事例があるためだ。

表1 スタートアップ開業・廃業数の推移

2013~2018年の6年間をみると、開業と廃業・休業の差は約3,100社で年平均500社強のスタートアップが増えている計算になる。AI関連のスタートアップ開業割合は2013年に5.1%だったが、2015年に11%を超え、2018年に23.0%となったことがIVCへのヒアリング結果から判明した(表2参照)。さまざまな産業分野で、横断的にAIが活用される状況にあるが、AIに対するニーズが開業動向にも表れている。

表2 AI分野のスタートアップ開業・廃業数の推移

(余田知弘)

(イスラエル)

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