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ロ中首脳会談、「一帯一路」と「大ユーラシアパートナーシップ」構想の協力など合意

(ロシア、中国)

欧州ロシアCIS課

2019年06月07日

ロシアと中国の国交70周年を記念し、6月5日にモスクワでロ中首脳会談が開催された。首脳会談後の記者会見で、ロシアのプーチン大統領は中国との経済協力や地域交流について、これまでの成果と今後の展望について説明。中国の習近平国家主席は、プーチン大統領による「一帯一路」フォーラムへの参加(2019年4月26日記事参照)をはじめ、高いレベルでの協力に謝意を示した。

記者会見の序盤で、プーチン大統領は中国との経済協力状況について成果を説明。2018年の貿易取引額は1,080億ドルに達し、投資は30件のプロジェクトに220億ドル、うち、ロシア極東向けには35億ドルが実施されたと強調した。エネルギー分野では、原油については、中国にとってロシアは最大の供給国で2018年は6,700万トンを輸出したとし、天然ガスについては、2019年12月には東部ルートのパイプライン「シベリアの力」による中国へのガス供給を開始すると述べた。液化天然ガス(LNG)については、中国石油天然気集団(CNPC)とシルクロード基金が合計29.9%出資している「ヤマルLNG」事業第3系列を2018年11月に1年前倒しで完成させたとし、「アルクティクLNG2」事業への協力も歓迎するとした。原子力については、遼寧省徐大堡原発第3、4ブロック施設に関する基本契約を締結したと述べた。

産業分野では、トゥーラ州に中国自動車大手の長城汽車の工場が開所。航空機製造、宇宙、バイオ技術、製薬などの共同のプロジェクト推進に向け、2020~2021年を「科学技術・イノベーション協力年」とすると発表した。地域間交流においては、沿ボルガ連邦管区と揚子江上中流地域が参加する「ボルガ・揚子江」評議会が機能していると指摘し、さらに、「中央連邦管区と中国北部」「北西連邦管区と中国南東部沿岸地域」の交流を推進することで合意。観光分野では、2018年にロシア人220万人が中国を訪問し、中国人170万人がロシアを訪問したと説明した。

習国家主席は、2012年11月の就任後、最初の外遊地がロシアだったと述べ、その後6年間での訪問回数は約30回に上り、「最も多く訪問している外国はロシア」とした。中ロが緊密かつ戦略的関係にあることを背景に、「プーチン大統領は最も近い、良き同僚」と評し、「一帯一路」構想とユーラシア経済連合(EEU)、「大ユーラシアパートナーシップ」構想(注)との協力、両国の地域間統合の発展に向け一致したと述べた。

今回の首脳会談に合わせて、中国のeコマース大手アリババグループによるロシア通信大手メガフォン、フリーメール大手メール・ルー、ロシア直接投資基金との、ロシアCIS地域におけるeコマースプラットフォーム統合に関する合意、中国の華為技術(ファーウェイ)とロシア通信大手MTSによる2019~2020年における第5世代移動通信システム(5G)の試験運用に関する合意などが署名された。このほか、両首脳は2019年4月末に2国間の共同研究目的で中国から貸与された雄雌2匹のパンダをモスクワ動物園で視察した。

(注)EEUに中国、インドなどを取り込んで形成する経済圏。

(齋藤寛)

(ロシア、中国)

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