ケープタウンの水不足を機に、ビジネスチャンスを探る

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2019年05月14日

南アフリカ共和国のケープタウン市水衛生局は4月23日、日本大使館と共同で水処理プロジェクトに関するワークショップを開催し、日系企業4社が参加した。

ワークショップではまず、ケープタウン市水衛生局の水資源確保のための方策と活動、上下水道の運営状況、今後予定されているプロジェクトについての説明があった。参加した日系企業はアフリカで水ビジネスへの参画経験があり、各社は事業展開の状況や専門技術と特色について情報交換を行い、ビジネス機会を模索した。また、ワークショップ終了後、日系企業は同市東部ファウレにある汚水処理施設を見学。同施設の運営状況、技術レベルについて情報収集を行った。

写真 ファウレ汚水処理施設(ジェトロ撮影)

ファウレ汚水処理施設(ジェトロ撮影)

ケープタウン市では2016年から、降水量の減少により貯水率が極端に低下している。水不足は深刻で、2018年には水源が枯渇する「デイ・ゼロ」が宣言され、危機的な状況に陥った経緯がある(2018年6月6日記事参照)。現在の平均貯水率は53.3%で、危機的な状況は脱しているが、依然として水不足は同市の大きな課題だ。

(蓑和希典)

(南アフリカ共和国)

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