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ロシア鉄道子会社とトルコ物流企業、BTK活用に向け合弁会社設立

(ロシア、トルコ、アゼルバイジャン、ジョージア)

欧州ロシアCIS課

2019年05月10日

ロシア鉄道子会社「RZDロギスティカ」と、トルコの物流オペレーター「パシフィック・ユーラシア・ロジスティクス」は5月6日、アゼルバイジャンの首都バクーとジョージアの首都トビリシ、トルコ東部のカルスをつなぐ鉄道「BTK鉄道」を経由する定期貨物輸送を目指す合弁企業を設立することで合意した。

覚書の署名式には、ロシア鉄道のオレグ・ベロジョロフ会長のほか、アゼルバイジャン鉄道、トルコ国有鉄道のトップも参加した。合弁会社はロシアとトルコ間の物流と貿易を活発化させることを目的に、BTK経由の輸送貨物の誘致と顧客への幅広いサービスの提供を行うとしている。設立時期や本社所在地などに関する情報は報道されていない。

BTKの本格運用に向けてインフラ整備は継続している。ジョージア・トルコ国境のアルへカラキ(ジョージア側)にある軌間変更ターミナルの建設は完工に近づいており(2019年3月1日記事参照)、貨物輸送用の機関車も納入が開始されている(2019年4月30日記事参照)。今後は目標年間輸送量の650万トンにどの程度のスピードで貨物を誘致できるかが課題だ。中央アジア向けクーリエ大手「ASEエキスプレス」(本社:トルコ・イスタンブール、注)アゼルバイジャンの貨物輸送担当部長フナル・アシュラフザセ氏は5月7日、メディアの取材に対し、現在月2回の20両編成貨車でBTK鉄道を経由し輸送しており、輸送量は10%増加。2019年末までに貨車を増やす可能性に言及している(「トレンド通信社」5月7日)。

乗客輸送分野では、トルコ鉄道が5月6日にBTK鉄道を経由するトルコ・イスタンブールとアゼルバイジャン・バクー間の乗客輸送を8月から開始することを正式に発表した。当初は週1本(双方向)片道40時間強で運行する。車両はスイス・シュタドラー社製で列車1本10両編成、エコノミークラス(トイレ、シャワーは車両ごとに共用)のコンパートメント(客室)は53室、家族・グループ(4人)向けのコンフォートクラス(シャワー、トイレ別)が4室、2人用のラグジュアリークラスが8室。値段は「バスよりも高く、飛行機よりは安い」価格帯に設定される。将来的には、運行時間を40時間以内に収め、年間の利用者を100万人まで増やす予定としている。8月からの運行開始で乗客輸送分野でもコーカサス地域・カスピ海と西欧が鉄道で直接結ばれることとなる。

(注)同社ウェブサイトによると、同社は日本のクーリエ大手OCSや物流大手・阪急阪神エキスプレスと協力関係にある。

(高橋淳)

(ロシア、トルコ、アゼルバイジャン、ジョージア)

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