シアトルでオンデマンドのシャトルサービスの試験運用を開始
(米国)
サンフランシスコ発
2019年05月01日
ワシントン州キング郡(郡庁所在地:シアトル)は、シアトル南東部とタックウィラ市の住民向けに、ビア(本社:ニューヨーク)のライドシェアビジネスを活用したオンデマンドのシャトルサービスの1年間の試験運用を4月16日から開始した。
同サービスは、キング郡メトロ、公共交通機関(サウンドトランジット)およびシアトル市の連携プロジェクト。住民はシャトルサービスを利用して、家や学校などから駅や周辺にあるバス停まで移動することができる。
シャトルサービスは、シアトル都市圏を走る鉄道、リンクライトレールの5つの駅(マウントベーカー駅、コロンビアシティーサービス駅、オセロ駅、レーニエ・ビーチ駅、タックウィラ・インターナショナル・ブールバード駅)のエリア内で提供される。サービスを利用したい場合、住民はビアのアプリや電話で乗車を申請し、最寄りの乗車地点を選ぶ。乗車地点からビア手配の6人乗りワゴン車に乗り、同じ目的地の乗客と一緒に目的地まで向かう。出発地または目的地のいずれかを、上記5つのリンクライトレールの駅に設定する必要がある。
運賃は大人(19~64歳)2.75ドル、小人(6~18歳)1.5ドル、高齢者(65歳以上)など1.0ドルに設定されている。支払いはクレジットカードやORCAカード(注)などで行い、現金での支払いはできない。
ジェニー・ダーカン・シアトル市長は「私たちは住民に新しい交通手段を提供した。信頼性があり、手頃な価格の交通機関として、職場や学校へ向かう際の新たな手段となる」とした。ビアのダニエル・ラモット共同創業者兼CEO(最高経営責任者)も「キング郡と提携して、住民に対して便利で手頃な価格で混雑を減らす交通手段を提供できたことはうれしい。」と述べた。
なお、各エリアの利用時間や利用方法などの詳細については、シアトルトラフィックのウェブサイトなどに掲載されている。
ビアのその他の提携事業は、2019年4月30日記事参照。
(注)シアトル都市圏の公共交通機関で利用できる交通ICカード。
(石橋裕貴)
(米国)
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