総選挙で過半数を確保した与党に、産業界から期待の声

(オーストラリア)

シドニー発

2019年05月22日

5月18日のオーストラリア連邦議会総選挙(2019年5月20日記事参照)で、与党が過半数の議席を確保し、産業界からは期待の声が上がっている。

オーストラリア最大の産業団体の1つであるオーストラリア産業グループは、与党・保守連合(自由党・国民党)の勝利について、「モリソン首相の個人的な偉業」と祝福し、投資のさらなる拡大と雇用の創出、オーストラリア全体の経済的繁栄に向けたリーダーシップを発揮することを期待するとともに、優先すべき課題は「生産性向上」と述べた。

全国農業連合(National Farmers’Federation)も、与党の勝利を賞賛し、特にモリソン首相がクイーンズランド州の干ばつ、洪水の発生時に農民を支援したことなどを評価した。また、デビッド・リトルプラウド農業・水資源相をはじめとするモリソン政権が、オーストラリアの農業を2030年までに1,000億ドル規模の産業に成長させようと支援を計画していることを歓迎するとともに、「農業界、政府とのパートナーシップが実現することを確信している」と表明した。

5月22日午前9時現在、下院151議席のうち、保守連合が76議席、労働党が65議席、その他(緑の党、カッターズ・オーストラリアン党、ワンネーション党、センターアライアンス党など)が6議席を確保している。

(小柳智美)

(オーストラリア)

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