テキサス州エルパソのメキシコ国境商業レーン、毎週土曜日閉鎖
(米国、メキシコ)
ロサンゼルス発
2019年04月04日
メキシコとの国境検問所がある米国テキサス州エルパソの商業レーンが、4月6日から毎週土曜日に閉鎖される見通しだ。地元紙「エルパソタイムズ」(電子版4月3日)が、米国税関国境保護局(CBP)のビバリー・グッドエルパソ地区税関長の発表内容として報じた。閉鎖期間は追加の発表があるまで。
閉鎖理由は移民流入への対処のために750人の税関職員を南部国境地域へ配置換えすることにあるという。
また同紙は、CBP広報担当者のロジャー・マイヤー氏のコメントとして、4月6日は、エルパソの東方のテキサス州イスレタの検問所は8時間営業を継続し、西方のニューメキシコ州サンタテレサの検問所は4時間営業を継続すると紹介している。
CBPの上位組織である国土安全保障省(DHS)のキルステン・ニールセン長官は、3月29日の国境に関する非常事態声明で移民流入問題への対応のために検問所での遅延などに言及していた(2019年4月4日記事参照)。CBPのケビン・マカリーナン局長も3月27日にエルパソの国境を訪問し、国境は危機的状況だとコメントしていた。
現地4月3日午後3時時点でエルパソの検問所は閉鎖していないが、商業レーンは国境通過に7時間かかる大幅な遅れが発生している。
(北條隆)
(米国、メキシコ)
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