青島市、中国海軍創設70周年記念日に向けた各種規制を発表

青島市では4月23日に、中国海軍創設70周年記念日が開催される予定で、現在イベントに向けた準備作業が急ピッチで進められている。青島市政府は、2018年6月に開催された上海協力機構首脳会議（2018年4月5日記事参照）と同様、イベント開催期間中に各種規制を公布している。概要は以下のとおり。

1. 4月20日0時～26日24時の期間中、青島市行政エリア内での劇毒化学品、建築廃棄物輸送車両の通行を全面禁止する。危険化学品（劇毒化学品以外）の輸送については、車両や通行時間、高速道路の利用を一部制限する（青島市人民政府2019年4月15日付）
2. 4月15～26日の期間中、危険化学品などの危険物の販売・購入・携帯などを制限し、危険物にかかわる部門は専属の管理者を配置し、24時間管理とする（青島公安網2019年4月14日付）。
3. 4月15～30日の期間中、安全に関するリスクを排除するため、一般住居や企業を訪問し、人員や家屋情報を確認することがある（青島公安網2019年4月4日付）。
4. 4月26日までの期間中、ホテルなどの宿泊施設は、避難通路などの重点エリアの巡回を強化し、宿泊者情報を随時、公安機関に報告する（青島公安網2019年4月14日付）。
5. 4月15～26日の期間中、火災リスクがあるところは、4月15日までに使用を停止する。また専属の管理者を配置し、安全管理措置を講じなければならない。
6. 4月21日0時～24日24時の期間中、青島市膠州湾の全ての港口エリア内において、石油製品、危険化学品、液化石油ガス（LPG）、固体ばら積み危険貨物（石炭以外）などの危険物に対する作業を禁止する（青島市交通運輸局ウェブサイト）。

上記以外にも、今後、一般道路の交通など物流や市民生活に影響を及ぼす規制が公布されることが予想される。なお、今回のイベント期間中、国際海軍ハイレベルシンポジウム、国際海上閲兵式、艦艇交流、文化交流など多くのイベントが実施される予定だ。現時点では、今回の記念日に60カ国地域の参加が予定されている。

（武瑞琴）