6月の上海協力機構首脳会議に向け、準備が急ピッチで進む

(中国)

青島発

2018年04月25日

6月に開催される予定の上海協力機構(SCO)首脳会議に向けて、山東省青島市は関連の準備作業を急ピッチで進めている。4月17日の上海協力機構の公式ウェブサイトによると、同首脳会議は6月9~10日に青島市で開催される予定で、開催まであと1カ月ほどとなった。主要道路の整備は5月初旬に終了する見込みであるほか、同市では空気の質の向上を中心に環境保護にも力を入れている。

空港所在地の同市城陽区では、4月25日から通行制限措置を実施している。危険化学品運送車両の通行を全面禁止とするほか、空港と市内を結ぶ高速道路の周辺地域においては、生鮮食品、発電用石炭など住民の日常生活に必要なものやその他通行が不可避な場合を除き、軽ダンプトラック、中型、大型トラック、大型ディーゼル車の通行が全面禁止だ。

過去国際会議を開催した地方都市である浙江省杭州市(2016年G20サミット)、福建省アモイ市(2017年BRICs会合)では、会議開催の約3週間前には詳細な通行制限などが公表されていたことに鑑みると、青島市でも近く物流規制に関連する情報が公表されると予想される。

また、同首脳会議の関連イベント情報も青島市政府ウェブサイトで公表され始めている。6月13~17日には、上海協力機構加盟国映画祭が青島市の西海岸新区で初めて開催される。同映画祭では8カ国の加盟国および4カ国のオブサーバー国(注)の約60の映画が上映され、開幕式など約30のイベントが企画されている。

(注)SCOの加盟国はインド、カザフスタン、中国、キルギス、パキスタン、ロシア、タジキスタン、ウズベキスタンの8カ国。オブサーバー国はアフガニスタン、ベラルーシ、イラン、モンゴルの4カ国。

(魯寅萍)

(中国)

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