外国人材を引きつける中国都市ランキングが発表
(中国)
上海発
2019年04月22日
広東省深セン市で4月14日、第17回国際人材交流大会が開催された。中国科学技術部の張建国副部長(外国専門家局長)が同大会で、2018年の「魅力中国-外国人材にとって魅力的な中国都市ランキング」(以下、ランキング)を発表した。
ランキングでは、上海市、北京市、合肥市(安徽省)、杭州市(浙江省)、深セン市(広東省)、蘇州市(江蘇省)、青島市(山東省)、天津市、西安市(陝西省)、武漢市(湖北省)の10都市が「魅力十強都市」とされた(表参照)。このランキングは2010年から始まり、今回で9回目となる。外国人の仕事、生活環境および関連政策などの指標を通じて、中国で働く外国人専門家が投票で魅力を感じる都市を選んでいる。今回の選定は、ノーベル賞受賞者を含む高度学術専門家239人、普通外国専門家2,815人、そのほかインターネット経由で外国人などから、約9万5,000件の投票を得て、ランク付けを行った。
過去のランキングと比較してみると、2強である上海市と北京市の1、2位は揺るがないものの、3位には2017年に続き合肥市がランクインした。4位には杭州市、6位には蘇州市がランクインするなど、上位を華東地域の主要都市が占める結果となった。一方で、長らくランクインしてきた広州市がランク外となり、内陸部の西安市と武漢市が新たにランクインした。合肥市は音声認識人工知能最大手の科大訊飛(アイフライテック)が本社を構え、西安市、武漢市などは製造業の内陸移転や欧州との鉄道輸送拠点(2018年10月24日記事参照)として、外国企業が拠点を構えることも多くなっている。
(高橋大輔)
(中国)
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