JERA、LNGカナダプロジェクトのLNG購入で基本合意、2024年度から約15年間

(カナダ、日本)

米州課

2019年04月15日

東京電力フュエル・アンド・パワーと中部電力が共同出資するJERAは4月9日、三菱商事のシンガポール子会社のダイヤモンド・ガス・インターナショナルとの間で、LNGカナダプロジェクトからの液化天然ガス(LNG)購入で基本合意したと発表した。契約期間は2024年度から約15年間で、年間最大16隻(120万トン)のLNGを購入する。JERAがカナダ産LNGを調達するのは初めてとなる。

LNGカナダは、ロイヤル・ダッチ・シェル(英国・オランダ、40%)、ペトロナス(マレーシア、25%)、ペトロチャイナ(中国、15%)、三菱商事(15%)、韓国ガス公社(KOGAS、5%)の各子会社が出資するコンソーシアムで、2018年10月にブリティッシュ・コロンビア州キティマット地区(バンクーバーの北西約650キロ)で推進する400億カナダ・ドル(約3兆3,600億円、Cドル、1Cドル=約84円)のLNGプロジェクトに関する最終投資決定を行っている(2018年10月9日記事参照)。LNGカナダ事業の設計、調達、建設工事は日揮と米国フルアのジョイントベンチャーが約140億ドルで受注しており、2020年代半ばの完成を目指している(2018年5月2日記事参照)。

(中溝丘)

(カナダ、日本)

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