中国のネットショッピング利用者が初めて6億人を突破

(中国)

中国北アジア課

2019年03月08日

中国インターネット情報センター(CNNIC)が2月28日に発表した「第43回中国インターネット発展状況統計報告」によると、2018年12月時点でネットショッピング利用者が前年比14.4%増の6億1,011万人に達した。インターネット利用者の7割が利用し、初めて6億人を突破した(表参照)。うち、スマートフォンなどの携帯端末からネットショッピングする人は5億9,191万人だった。

表 各種インターネットサービスの利用状況

中国では2019年1月1日から、初の電子商取引(EC)に関する包括的な法律「電子商務法」が施行された(2018年9月25日記事参照、注)。CNNICは電子商務法について、「(同法の適用対象である)EC経営者には個人も含まれ、納税義務が明記されたほか、オンラインとオフラインのビジネス活動の公平な競争を促進させるものだ」と指摘する一方で、「EC市場の持続的かつ健全な発展を促進させるために重要な意義を持つ」とした。

ネット普及率は59.6%、20代が最も多く利用

中国国内のインターネット利用者は、2018年12月時点で8億2,851万人に達した(図参照)。うち、スマートフォンなどの携帯端末によるネット利用者は8億1,698万人に上り、ネット利用者全体の98.6%を占めた。インターネット普及率は前年より3.8ポイント上昇し、59.6%となった。

図 中国のインターネット利用者数の推移

インターネット利用者を年齢別でみると、40歳未満がネット利用者全体の71.9%を占めた。中でも、20代が最も多く26.8%に達した。収入別でみると、月収3,001~5,000元(約5万1,000~8万5,000円、1元=約17円)が全体の21.0%を占めて最も多く、次いで2,001~3,000元が15.7%、5,001~8,000元が13.4%だった。

(注)ジェトロでは電子商務法の原文PDFファイル(311KB)および日本語訳PDFファイル(419KB)を公開している。

(清水絵里子)

(中国)

ビジネス短信 df6a91583afc9394