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ビザ取得に有利な認定スポンサーの要件追加

(オーストラリア)

シドニー発

2019年03月18日

連邦政府のデビッド・コールマン移民相は3月8日、テンポラリー・スキル・ショーテッジ(TSS)ビザの認定スポンサー制度に関する変更内容を公表した。オーストラリア政府は2018年3月18日、長期就労ビザ(サブクラス457ビザ)を廃止し、TSSビザを導入した経緯がある(2018年4月18日記事参照)。

現在、移民局がTSSビザを発給するまでの期間は平均42営業日だが、認定スポンサー企業の場合は通常5日間以内に発給される。ビザ取得には、過去10年間で12カ月以上滞在した国の公的機関からの無犯罪経歴証明書の提出が必要だが、認定スポンサー企業のビザ申請者はオーストラリア以外の公的機関からの同証明書の提出は免除される。

これまで認定スポンサーの要件は、下記のとおりだった。

(1)ビザ申請件数が少ないスポンサー企業

  • 過去2年の年間売り上げが400 万オーストラリア・ドル(約3億1,732万円、豪ドル、1豪ドル=79.33円)以上
  • 全従業員のうちオーストラリア市民権および永住権保持者が占める割合が85%以上
  • 過去2年間におけるノミネーション申請の承認実績が1件以上

(2)ビザ申請件数が多いスポンサー企業

  • 過去2年の年間売り上げが400万豪ドル以上
  • 全従業員のうちオーストラリア市民権および永住権保持者が占める割合が75%以上
  • 過去2年間におけるノミネーション申請の承認実績が10件以上

大規模投資の要件が追加

今回の変更で、認定スポンサーの要件に「オーストラリアへの大規模投資」(雇用を創出する5,000万豪ドル以上の投資)実績が追加された。この要件を満たす場合は、上記(1)(2)の要件を満たしていなくても、認定スポンサーとなることができる。大型投資の諾否に関しては、下記も考慮できることなども発表された。

  • オーストラリアへの継続的な貢献(投資額、投資形態、雇用、輸出、納税)
  • 新たなビジネス手法、技術(新たな技能の導入、研究拠点の設立、オーストラリアの研究機関との共同研究、覚書や共同事業などの提携)
  • 輸出やグローバル・サプライチェーンにおける豪州の製造業の拡大(特に高付加価値分野)への寄与

2017年4月にビザ制度の変更が発表されて以降、在オーストラリア日本大使館、全豪日本商工会議所連合会、日豪経済委員会、日本商工会議所、東京商工会議所、ジェトロなどは、オーストラリア貿易投資促進庁の協力も得ながら、ビザ当局にビザの取得がスムーズにいくよう、継続的に働き掛けを行ってきた。今回の要件追加により、これまでオーストラリア市民権および永住権保持者が占める割合の要件を満たさず、認定スポンサーを取得できなかった日本企業でも、認定スポンサーを取得できるケースが出てくることが期待される。

(中里浩之)

(オーストラリア)

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