アフリカで多国籍企業4社の「リサイクル同盟」が発足

(アフリカ)

中東アフリカ課

2019年03月29日

アフリカに進出する食品・飲料系の多国籍企業4社は3月26日、同地域内におけるリサイクルビジネスの促進を目的とした「アフリカ・プラスチック・リサイクル同盟」を発足させた。ルワンダ・キガリで同日に行われた通信社ジュヌ・アフリック、イベント会社レインボー主催の「アフリカCEOフォーラム2019」内で発表した。ディアジオ(英国)、ユニリーバ(英国・オランダ)、コカ・コーラ(米国)、ネスレ(スイス)が加盟する。

国連環境計画(UNEP)と南アフリカ共和国の科学産業研究所(CSIR)が2018年6月に発表した廃棄物処理に関する調査報告書によると、2012年にアフリカで発生したプラスチックを含む固形廃棄物は推定1億2,500万トンに達し、約9割の廃棄物が不適切に処理されている(2019年1月10日付地域・分析レポート参照)。

同同盟は、新しい雇用とビジネス機会を生み出して解決することを目指し、官民パートナーシップ促進、(新技術に関する)情報共有、イノベーション促進、共同研究、投資家・政策立案者の協働などの取り組みを、それぞれのアフリカの支社を通じて実施する。

加盟企業4社はいずれも自社の方針として、使い捨てプラスチックの削減目標を掲げている。今回の同盟発足の背景には、世界的な「脱プラスチック」の動きが背景にあるとみられる(2019年1月10日付地域・分析レポート参照)。

(山崎有馬)

(アフリカ)

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