2018年の外国人観光客は3.4%増の約700万人

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2019年03月04日

アルゼンチン観光庁は2月20日、2018年の空路、海路、陸路でアルゼンチンを訪れた外国人旅行客が前年比3.4%増の694万1,828人に達したと発表した。

空路、海路、陸路それぞれの内訳は、空路276万人(前年比7.5%増)、海路103万7,000人(0.4%増)、陸路314万5,000人(1.1%増)だった。特に、空路でのアルゼンチン非居住者旅行客による入国数は、2018年12月単月で前年同月比13.4%増の29万4,600人を記録し、約3年ぶりにアルゼンチン居住者による出国数(27万9,400人)を上回った。

主要国・地域別では、ブラジルからの旅行客が131万8,148人(前年比6.2%増)と最も多く、続いてチリから108万7,246人(5.6%増)、欧州から93万9,038人(3.3%増)、米国とカナダから48万338人(8%増)となっている。

観光客数の増加には通貨切り下げの要因もあるが、観光庁のグスタボ・サントス長官はそのほかの要因として、接続性の向上や国内観光地の拡大および旅先でのアクティビティーの拡充など恒常的な取り組みが寄与したとしている。政府は、外国人観光客を2019年には900万人まで増やすという目標を掲げており、国内外の格安航空会社(LCC)の新規参入の促進や空港近代化に向けた工事計画などに取り組んできた(2018年4月23日記事参照)。観光庁の発表では、経済効果について、空路による入国における旅行消費額は31億9,700万ドルに上ったとしている。

(高橋栞里)

(アルゼンチン)

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