チリもグアイド氏支持、2017年の移民流入数2014年比で10倍超

チリのピニェラ大統領は1月23日、ベネズエラのフアン・グアイド国民議会議長を暫定大統領として承認すると発表した。「ベネズエラの問題を解決するには、真の民主的価値を取り戻すことが重要で、政治犯を解放し、全てのベネズエラ人の自由と人権を再確立し、尊重することだ」とコメント。ベネズエラが自由に向かって前進できるよう、全面的な支持を表明した。

チリ内務省の発表によると、2017年のベネズエラ人移民数は8万4,584人で、2014年の8,001人に比べ10倍超と爆発的に伸びている。チリ政府は増え続ける移民対策として、ベネズエラ人に対し特別なビザ（Responsabilidad Democrática para Venezuela）の発給を2018年4月から行っている（2018年5月23日記事参照）。また、国内にいる移民には移民登録をすることが義務付けられ、これにより不法滞在や不法就労を減らし、国の治安を維持する狙いがあるとみられる。

（岡戸美澪）