パシニャン首相代行が首相に再就任

(アルメニア)

欧州ロシアCIS課

2019年01月15日

アルメニアで1月14日、首相代行のニコル・パシニャン氏が再度、首相に就任した。2019年新年の国会開催に当たり、憲法の規定にのっとり、アルメン・サルキシャン大統領が任命した。2018年12月9日に行われた議会選挙で、パシニャン氏を支持する勢力が大勝した結果(2018年12月10日記事参照)を受けたもの。

2018年5月に発生した大規模な民衆運動を受けて首相に就任したパシニャン氏は、10月に臨時の議会選挙を求めて首相職を辞任していた。アルメニアは安全保障とエネルギー(特に天然ガス)分野でロシアに依存するところが大きく、親EU路線を積極的にとりにくい背景がある。前首相(前大統領)のセルジ・サルグシャン氏との政策の違いを明確にできるかが今後のカギとなる。

(高橋淳)

(アルメニア)

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