バイブラント・グジャラートで初のアフリカデー開催
(インド)
ニューデリー発
2019年01月28日
インド西部グジャラート州ガンディナガルで開催された第9回「バイブラント・グジャラート・グローバルサミット2019」(2019年1月28日記事参照)で、インドとアフリカとのビジネス拡大を促進する「アフリカデー」が初めて開催された。
開会セッションに登壇したスシュマ・スワラージ外相は「インドは同じように植民地支配を経験してきたアフリカに対し、特別な思いとつながりがある」としつつ、昨今のインドとアフリカの経済関係の強まりに言及。「2017年度の両地域間の貿易額は前年度比約22%増の626億6,000万ドルに上り、インドはアフリカにとって3番目に大きな輸出相手国となっている。投資も伸びており、累計投資額は540億ドルで、アフリカにとって5番目に規模の大きい投資国だ」と述べた。ビジャイ・ルパニ州首相は「多くのグジャラティ(グジャラート出身者)は古くから商業、貿易の世界でアフリカに渡っており、現在もその子孫たちがビジネスで活躍している。グジャラート州とアフリカには大きなつながりがある」と話した。
開会セッションで登壇したスワラージ外相ら各国政府代表(ジェトロ撮影)
このイベントにはアフリカ54カ国中50カ国が参加した。モロッコ、リベリア、ウガンダ、ルワンダ、コンゴ共和国、ナミビア、エジプト、南アフリカ共和国からは、閣僚や駐インド大使、投資促進機関の代表者も登壇し、各国の投資機会をアピールした。ケニア生まれのグジャラティで、ビドコ・グループ(ナイロビの食品・日用品メーカー)のビマル・シャー会長はアフリカのビジネス界を代表して登壇し、「アフリカビジネスは長期的な戦略と競争力が求められる」と述べ、「インドの大企業は国外市場への関心が低い印象だ。インドの中小規模企業によるアフリカビジネス展開を期待している。小規模な貿易からでもビジネスは可能だ」と呼び掛けた。
(古屋礼子)
(インド)
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