モディ首相がVGGSで演説、「今こそインドに投資する絶好の機会」

(インド)

アーメダバード発

外国投資誘致を目的とした「バイブラント・グジャラート・グローバルサミット2019(VGGS2019)」が1月18~20日、インド西部グジャラート州の州都ガンディナガルの国際会議場マハトマ・マンディールで開催された。VGGSの開催は今回で9回目。

開会式に出席したナレンドラ・モディ首相は、世界100カ国以上から集まった約5,000人の聴衆を前に演説し、「インドはこの4年間で世界銀行の『Doing Business』ランキングで142位から77位までランクアップした。来年は50位以内を目指す」と宣言した。続けて、「私のモットーは『改善』『実行』『改革』、そしてまた『改善』だ」として、一層のビジネス環境改善に注力することを約束した。また、「今こそインドに投資する絶好の機会だ」と聴衆に呼び掛けた。

写真 外国投資誘致のVGGSで演説するモディ首相(ジェトロ撮影)

外国投資誘致のVGGSで演説するモディ首相(ジェトロ撮影)

開会式には、ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領やマルタのジョゼフ・ムスカット首相をはじめとした各国首脳・閣僚に加え、地場財閥からリライアンス・インダストリーズのムケシュ・アンバニ会長やアダニ・グループのゴータム・アダニ会長、そのほか多数の世界的な企業のCEO(最高経営責任者)らも出席し、グジャラート州への新たな投資表明などを行った。日本からは磯崎仁彦経済産業副大臣らが式典に出席した。磯崎副大臣は来賓あいさつで、「今回は約40社、130人の日本のビジネスミッションとともに、式典に参加している」と紹介。日本政府として、「(1)アジア・アフリカ地域における日印ビジネス協力による第三国を含めたウィンウィンの実現、(2)日印スタートアップハブを通じた交流促進、(3)インド高度人材の日本での活躍機会の提供、などを推進していく」とした。

今回のVGGS2019は、日本をはじめ15カ国がパートナーカントリーとなり、オーストラリア、韓国、ウズベキスタン、チェコ、モロッコ、スウェーデンが初参加した。世界100カ国以上からの参加者は約3万3,000人超に及び、過去最大規模のイベントとなった。

(丸崎健仁)

(インド)

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