華為問題で外交部、米国大使に「正当な権利の侵害」とコメント

(中国)

広州発

2018年12月11日

外交部の楽玉成副部長は12月9日、米国のテリー・ブランスタッド駐中国大使を外交部に呼び出し、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)がカナダで米国の要請によって逮捕された件で(2018年12月7日記事参照)、「厳正な反対の立場と強烈な抗議」を表明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

米国の行動を見てさらに対応

楽副部長は「米国のあらゆる行為は中国国民の合法的で正当な権利の重大な侵害であり、極めて卑劣なものだ。中国側はこの行為に断固として反対し、米国が中国側の厳正な立場を高く重視し、誤ったやり方を直ちに正す措置を取り、中国国民に対する逮捕状を撤回するよう強く勧める。中国側は米国の行動を見てさらなる対応を取る」とした。

米中貿易交渉には関連付けず

12月10日付の「環球時報」は「全世界が知るとおり、背後で操っているのは米国であり、カナダは直接の実行者だ。土曜、日曜と連続してカナダ、米国大使を外交部に呼び出したことは、事件の脈絡を正しく認識したもので、中国側は米国の誤ったやり方を受け入れないという決心の表れだ」とした。また、中国側は今回の事件と米中貿易交渉を関連付けていないとしつつも、「米国の法律を対外的な悪ふざけの口実とすることはできない。カナダも米国の支持があるからといって、中国国民の正当な利益を欲しいままにできると考えるべきではない」と非難した。

(河野円洋)

(中国)

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