世界最大級のロボット関連イベント、タリンで開催

(エストニア)

ワルシャワ発

2018年12月12日

世界最大級のロボット関連イベント「ロボテックス・インターナショナル2018」がエストニアの首都タリンで11月30日~12月2日に開催された。世界46カ国から2万人以上が参加した。東京でスタートアップのエコシステムを支援するMistletoeのグループ会社のVIVITA(孫泰蔵社長)もパートナー企業として参画しており、バルト3国最大のスタートアップイベントである「ラティテュード59」に続き(2018年6月7日記事参照)、孫社長が基調講演とパネルディスカッションに登壇した。

写真 孫社長が参加したセッション(ジェトロ撮影)

孫社長が参加したセッション(ジェトロ撮影)

メインイベントのロボットコンテストは3日間に複数開催され、総額10万ユーロの賞金が用意された。参加者は年齢を問わず、世界各国から参加しており、2018年は中国やカンボジア、インドなどのからの参加者が目立った。

このほか、注目を浴びたのは、Cleveron(クレベロン)による200キログラムまでの荷物を積載して公道を自動運転で走行するクーリエロボット(robot courier)の発表だ。同社はエストニアの地方都市ビルヤンディを拠点とし宅配システムなどの開発を行うエストニア企業で、このロボットを2020年までに公道で運用する計画を立てている。顧客までのラストワンマイルの配達の自動化を目指す。

写真 クレベロンの自動運転クーリエロボット(ジェトロ撮影)

クレベロンの自動運転クーリエロボット(ジェトロ撮影)

今回のイベント主催者であるRobotex(ロボテックス、注)は、日本ではVIVITAを設立パートナーとして2018年8月にロボテックスジャパンを設立した。ロボテックスジャパンは2019年に日本で「ロボテックス・インターナショナル・カンファレンス」を初開催する予定。

(注)ロボテックスは2001年にエストニアで設立され、15カ国に展開するロボット教育ネットワーク。

(吉戸翼)

(エストニア)

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