ロステフがボロネジ国立大学にAI技術開発センター開設
(ロシア)
欧州ロシアCIS課
2018年10月15日
ロシア国有企業ロステフ傘下のハイテク技術・製品開発集団ソズベズジエは10月10日、ボロネジ国立大学と共同で、同大学キャンパス内に人工知能(AI)技術開発センター(以下、センター)を開設した。センターでは、機械学習やビッグデータ解析、情報処理技術の開発が行われる。センター長には、ソズベズジエのイリヤ・ウラジミロフ科学技術センター長が就任した。
センターのカリキュラムは既に策定されており、ボロネジ国立大学数学科の成績優秀者がセンターでの研究に参画している。センターの卒業生は、ロシアの民生および軍事産業向けのAI技術研究に従事し、将来的にはロステフ傘下企業での活躍の機会も得られるようだ。ソズベズジエのアレクセイ・ボチャロフ社長は「AI技術を独自に開発する国は限られている。当センターでAI技術の課題を解決し、優秀な専門家を確保したい」と述べた。
なお、ロシアにおけるAI開発では、2018年5月にサムスン電子がモスクワにAI研究センターを開設している(2018年5月28日記事参照)。
(戎佑一郎)
(ロシア)
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