8月の自動車生産・輸出は増加、国内販売は不振

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2018年09月12日

アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)の発表によると、2018年1~8月の自動車生産台数(大型トラック・バスを除く)は前年同期比9.7%増の33万3,440台となった。月別では7月の前年同月比8.6%増に続き、8月も9.0%増(4万9,335台)となった(図1参照)。

図1 自動車生産台数の推移

1~8月の自動車輸出台数(大型トラック・バスを除く)は前年同期比34.1%増の17万5,001台で、こちらも月別で8月は前年同月比59.6%増(2万8,068台)となった。

ADEFAは8月の生産台数と輸出台数の伸びを、最近発表されたレインテグロ制度の改定(2018年8月23日記事参照)や輸出税の課税(2018年9月5日記事参照)のような、財政緊縮策の影響が表れる前の段階であることを強調するとともに、これらの政策が今後の自動車製造業の活動水準と中期的な見通しに影響を与えるとした。

一方、国内販売市場は依然として厳しい情勢のままだ。アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)によると、1~8月の国内自動車販売台数(新車登録ベース、重・軽商用車およびその他大型車を含む)は63万3,665台で前年同期比2.0%増とプラスは維持しているが(図2参照)、8月単月では前年同月比25.0%減(6万5,430台)と大きく落ち込んだ。

図2 自動車販売台数の推移

(高橋栞里)

(アルゼンチン)

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