輸出時の間接税払い戻し率引き下げの制度改定

(アルゼンチン)

米州課

2018年08月23日

アルゼンチン政府は8月21日、政令767/2018号を公布(翌日施行)し、輸出品の生産から販売にかかった間接税を輸出者に払い戻す「レインテグロ(Reintegro)」制度改定を発表した。本政令は8月14日に発表された輸出振興恩典の修正内容(2018年8月15日記事参照)を具体的に公示したものだ。政府には、IMFとの500億ドルの融資枠合意に関して、財政収支の改善が求められている。間接税の払い戻しに充てる支出を34%削減することで、財政赤字幅の縮小を目指す。

レインテグロ制度は政令1341/2016号(2017年1月1日施行)および政令1126/2017号(2018年1月1日施行)で改定されており、平均約4%の払い戻し率となっていた。今回の改定で約6,600品目の払い戻し率が改められ、その多くが0.5~1.25%に引き下げられた(表参照)。

表 主要品目の払い戻し率の改定

(志賀大祐)

(アルゼンチン)

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