天津市、年齢制限を緩和し外国人材の起業・雇用促す

(中国)

北京発

2018年09月27日

天津市人力資源・社会保障局と外国専門家局は8月27日付で「経営環境の最適化を図り、外国人材の天津における起業・就職をさらに奨励・支持することに関する通知」(津人社弁発[2018]258号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(以下、通知)を公布し、天津市で起業する外国人および天津市の企業が雇用する優秀な外国人材に対する年齢制限を緩和した。通知は公布日に施行され、有効期間は5年とされている。

通知では、天津市に投資して企業を立ち上げる外国人の年齢条件について、起業する外国人が法人代表または総経理を務め、健康で犯罪歴がなく、本人の申請があることを前提として、零細企業の場合は70歳まで、小型企業は75歳までに緩和し、中型以上の企業であれば年齢制限を設けないとした(注1)。

また、企業が雇用する優秀な外国人の年齢条件についても緩和した。中高級の管理職または専門技能を持つ専門人材が就労許可を取得できる年齢が、従来の60歳以下から65歳以下に引き上げられた。さらに外国人来華工作分類標準の「A類」に分類されるハイレベル人材には年齢制限を設けないとした(注2)。

このほか、中国の大学を卒業する外国人留学生は天津市の企業や事業単位で実習することができ、実習期間中に雇用される場合は、外国人就労許可証を申請することもできるとした。

(注1)零細、小型、中型、大型企業の分類については、業種ごとに従業員数、営業収入(売り上げに相当)の基準が定められている。詳細は通知の添付資料を参照。

(注2)外国人就労許可制度における分類とその認定基準については2017年5月2日記事参照

(趙薇)

(中国)

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