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テンセント配信の「モンハン:ワールド」販売停止に

(中国)

中国北アジア課

2018年08月22日

テンセントのパソコンゲーム配信プラットフォーム「WeGame」の運営チームは8月13日、「モンスターハンター:ワールド」(MHW、注)の販売を停止することを発表した。MHWは8月8日のリリースから5日で販売停止となった。その理由について運営チームは「ゲームの内容が中国政府の定めた政策や法律の要求を完全に満たしていないため、政府管理部門に大量の通報が寄せられ、ゲームの運営資格が取り消された」としている。「中国政府の定めた政策や法律の要求」や「大量の通報」の具体的な内容は明らかになっていない。

運営チームはゲームの購入者に全額返金などを行い、謝罪すると同時に、「われわれは厳格に関連法規を順守し、内部プロセスを改善することで、法規則にのっとったより良い運営をしていく」とした。

ゲーム事業が共産党の管轄に

中国では海外からのコンテンツに対して厳しい規制が敷かれており、中国でゲームを配信、販売する場合には、事前に関連部局の審査を受けて許認可を取得する必要がある。各種報道などによると、MHWは販売の許認可を取得していたが、リリース後に配信停止を命じられた珍しいケースだという。

また、8月14日付の「サウスチャイナ・モーニングポスト」紙などによると、中国当局は3月28日以降、新しいゲームに販売許可を与えておらず、審査は凍結状態にある。「日本経済新聞」(8月17日付)も、3月以降に認可を申請した新作ゲームの審査は全て凍結されていると報じ、この背景には、3月の全国人民代表大会で組織が改編され、ゲーム事業の管轄が国の管轄から中国共産党へと移行したことがあると指摘している。

中国のゲーム市場は急成長している。ゲーム、eスポーツおよびモバイル市場調査を専門とするオランダのNewzooは、2016年の市場規模は246億ドルと、米国を抜いて世界最大となり、今後もさらに拡大していくと予想している(2018年5月7日付地域・分析レポート参照)。ゲーム関連企業にとって中国は魅力的な市場であり、日系企業からの注目も集まりつつあるだけに、今回のケースは、中国市場のリスクや課題について考える一例となるだろう。

(注)日本のゲームメーカーのカプコンが発売しているハンティングアクションゲーム。中国ではテンセントからリリースされていた。

(楢橋広基)

(中国)

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