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新空港建設の是非、政権移行チームが意見書

(メキシコ)

メキシコ発

2018年08月23日

アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO)次期大統領の政権移行チームは8月17日、メキシコ市国際空港の飽和解消に向けた方策の技術的意見書を発表した。新空港の建設継続案と、新空港建設を中止して現空港とサンタルシア空軍基地の商業利用で補完する案について、現政権の責任者や空港公団などの関係者から収集した情報を基に両案のメリット、デメリットについて次期大統領に技術的な意見を述べたもの(詳細は添付資料参照)。国民的な議論を開始する土台と位置付けている。

新空港建設については、選挙キャンペーン中から国内で論議を呼んでいた(2018年6月22日付地域・分析レポート参照)。新空港建設中止案に対する産業界などの強い反対を受け、AMLO氏は選挙戦末期になると民間企業にコンセッションを付与するかたちであれば建設継続を容認する考えも示していた。今回発表された新空港建設継続案の中に、全部もしくは一部を民間企業にコンセッションを付与する考えが含まれており、コンセッション案という独立した案があるわけではない。

最終的には10月末に国民の意見を基に決定

今後のプロセスは、(1)収集した情報の技術士協会や民間企業団体などへの提供(2)8月20日以降に政権移行チームのメンバーが両案のメリット・デメリットについて、マスコミに詳細な説明を行う(3)マスコミ経営者に対し、本件に関するさまざまな意見や提案を広く普及させるスペースを確保するよう働き掛ける(4)技術士協会や市民・企業団体の見解を9月5日までに取得する(5)取得した全ての団体の意見書を9月8日に公開し、マスコミなどを通じて国民的議論の土台とする(6)10月最終週に一般市民の意見聴取のための全国的な意見公募あるいはアンケートを実施し、この結果をもって最終決定する、というステップを踏む。

AMLO氏は記者会見で、新空港建設の是非という複雑で難しい問題を解決するための国民の協力を呼び掛けた。AMLO氏は「複雑な事例こそ市民の意見を聞くべきだ」とし、これが次期大統領として行う最初の民主主義の実践だと語った(AMLO氏公式ウェブサイト8月17日付プレスリリース)。

(中畑貴雄)

(メキシコ)

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