中銀、輸入代金の前払い送金を原則不可に

(パキスタン)

カラチ発

2018年07月27日

中央銀行は7月14日、外国為替通達2018年第6号(FE Circular No. 06 of 2018外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発出した。これまでパキスタンでは輸入決済で、インボイス1件当たり1万ドルまでの少額取引については前払いの海外送金が認められていたが、今後は原則として認められなくなった。ただし、特段の事情があると考えられる場合は、中銀が個別相談に応じるとしている。

パキスタン企業と取引を始めようとする外国企業にとって、輸入代金の前払い送金が少額取引に限られていることは、高いハードルとなっていた。また、パキスタン企業も輸入代金を国内から送金せず、ドバイの拠点から送るケースもあっただけに、今般の規制強化により、今後はドバイからの送金を試みるパキスタン企業がさらに増加する可能性もある。

パキスタンの貿易赤字は年々拡大し、輸入額が輸出の2.6倍に達する事態になっている(2018年5月11日記事参照)。外貨準備高の減少が問題視されている折、今回の措置が取られた背景には、外貨流出を防ぐ狙いもあるとみられる。

(久木治)

(パキスタン)

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