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新ビザ制度GTSの試験運用始まる

(オーストラリア)

シドニー発

2018年07月05日

新たなビザ制度「グローバル・タレント・スキーム(GTS)」の試験運用(1年間)が7月1日から開始された。GTSは、科学技術の発展やイノベーション創出に貢献する優秀な海外人材を受け入れるための制度で、高度なスキルやノウハウを有する人材が対象になる。

GTSは「既存企業」と「新興企業」の2つの区分で構成されている。両区分とも、特定の職業リストはなく、他の就労ビザの職業リストに含まれない高度な人材が対象となる。ビザの有効期限は一律4年で、3年経過後には永住ビザへの切り替えも可能となっている(永住ビザ移行への年齢制限も緩和される見込み)。なお、ビザ申請に当たっては、3年以上の関連職務経験が必要。

「既存企業」と「新興企業」における特徴、ビザ申請要件は次のとおり。

既存企業については以下のとおり。

  • 年間20件までの申請が可能。
  • 人材を受け入れるスポンサー企業は、オーストラリア証券取引所への上場企業または過去2年間の年間売上高が400万オーストラリア・ドル(約3億2,800万円、豪ドル、1豪ドル=約82円)以上が必要であり、新就労ビザ(TSSビザ)認定スポンサー(2018年3月30日記事参照)であること。
  • 申請者の年収は、フェアワーク委員会が高収入の閾値(いきち)とする水準(2018年7月1日現在で14万5,400豪ドル)が必要。

新興企業ついては以下のとおり。

  • 年間5件までの申請が可能。
  • スポンサー企業は、科学・技術・工学・数学(STEM)分野などで事業展開していること。
  • 申請者の年収は、職業ごとの標準額以上又は最低8万豪ドル以上であること。ただし、給与として最低5万3,900豪ドル以上が支給されていること。

プレスリリースによると、スポンサー企業はオーストラリアの労働市場で適切な人材を確保できないことを証明する必要があるが、同制度は世界的な人材のオーストラリア誘致を促進し、産業界の要望にも応えるものだという。

キャッシュ雇用イノベーション相は「GTSは、オーストラリアの経済成長と革新的な事業開発を支援することになる。オーストラリアに最大限の利益をもたらし、ビジネス拡大、技術の共有、雇用創出の促進につながる」と述べ、ダッジ市民権多文化相も「この革新的な制度は、既存のTSSビザを補完する。国際的な人材獲得競争の下、トップクラスの人材誘致に役立つはずだ」としている。

(藤原琢也)

(オーストラリア)

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