ベラルーシ議会、中国とのビザなし渡航協定を批准

(ベラルーシ、中国)

欧州ロシアCIS課

2018年07月04日

ベラルーシ共和国院(上院)は6月28日、中国との査証(ビザ)なし渡航に関する政府間協定を批准した。同協定が発効すれば、両国間で1回30日以内、1年で合計90日以内のビザなし渡航が可能となる。観光だけでなく業務渡航にも適用される。中国側は批准に向けた手続きを2週間以内に行う見込みで、両国の承認・通知後30日以内に発効する。

同協定は6月10日に、中国・青島で開催された上海協力機構(SCO)首脳会議の場で締結された。ベラルーシ共和国院のセルゲイ・ラフマノフ国際安全保障委員長は承認後、「中国はベラルーシにとって重要な戦略的パートナーであり、同協定により、経済、政治、教育、科学技術の協力強化を期待する」と述べた。

ベラルーシ・中国間では、2016年からツアー旅行客についてはビザなし渡航が認められていた。また、2017年2月12日から、ベラルーシは、日本や中国を含めた80カ国・地域を対象に、出入国日を含めた最大5日間のビザなし渡航を認めていた。ただし、中国を含めた9カ国については、主にEUに滞在しているそれぞれの国民を対象としており、a.EU加盟国またはシェンゲン協定加盟国が発行する数次ビザ、b.パスポートへのEUまたはシェンゲン協定加盟国の入国スタンプ、c.ミンスク空港発の航空券、の提示を求めていた(2017年2月15日記事参照)。

(加峯あゆみ)

(ベラルーシ、中国)

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