輸入水産物モニタリング、エビとアワビも12月31日から適用

(米国)

ニューヨーク発

2018年05月07日

米国海洋大気庁(NOAA)海洋漁業局(NMSF)は4月24日、水産物のトレーサビリティープログラムの一環である米国水産物輸入監視制度(SIMP)において規制の適用を延期していたエビおよびアワビについて、2018年12月31日から適用する旨の最終規則外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公表した。

SIMPとは、違法・無報告・無規制(IUU)漁業で漁獲された水産物および水産物偽装品が米国市場へ入るのを防ぐことを目的に、米国へ輸入される13品目の水産物の漁獲情報や輸出証明書などを、輸入事業者(Importer)を通じて米当局へ提供・報告することを義務付ける制度。SIMPは、2016年12月8日に公表された最終規則外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで規定され、義務付けの開始は2018年1月1日とされたが、対象品目のうちエビおよびアワビついては、当該規則と同等性のある収穫状況の報告および記録保存の措置が米国内で確立していないことを理由に規制の適用が延期されていた(2017年2月20日記事参照)。

2018年3月23日にドナルド・トランプ大統領が署名した2018年度歳出法案PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で、米国内でトレーサビリティープログラムを確立しSIMPにおける保留を撤回するよう規定されたことを受け、エビおよびアワビもSIMPの適用が開始されることになった。

(沼田茂仁、西條有香)

(米国)

ビジネス短信 ade8e1e95d501ab3