第4次オルバーン内閣の顔ぶれを発表

(ハンガリー)

ブダペスト発

2018年05月08日

3期連続4度目の政権を取得したハンガリー市民同盟(フィデス)/キリスト教民主連合(KDNP)連合(2018年4月10日記事参照)は4月27日、第4次オルバーン内閣の顔ぶれを明らかにした(表参照)。

表 第4次オルバーン内閣の顔ぶれ

副首相はシェムイェーン・ジョルト氏が留任、所轄に在外ハンガリー人の掌握、国籍や教会事務の掌握も追加された。首相府長官は、第3次オルバーン内閣のラーザール・ヤーノシュ氏が選挙前から閣僚入りを希望しない旨を表明していたため、代わりにグヤーシュ・ゲルゲイ氏が任命された。首相府官房長官はロガーン・アンタル氏が留任。内相のピンテール・シャーンドル氏、外務貿易相のシーヤールトー・ペーテル氏も共に留任した。国家経済省は財務省として再編されたが、前国家経済相のバルガ・ミハーイ氏が財務相に就任した。

人材相は、オルバーン首相との間で同省の組織改編について意見が合わず、閣僚入りを辞退した前バログ・ゾルターン相に代わり、カーシュレル・ミクローシュ氏が就任。国家開発省は解体され、一部機能が農業省に移管し、さらに同省が農業・地方開発省として再編され、イシュトバーン・ナジ氏が就任した。国防相はベンクー・ティボル氏が就任、司法相はトローチャーニ・ラースロー氏が留任した。

また、新たに技術・革新省が創設され、大臣に人材相次官であったパルコビッチ・ラースロー氏が就任した。パクシュ原発拡張を担当するシュリ・ヤーノシュ氏は無任所大臣として留任。国家資産管理を担当する新たな無任所大臣としてバールトファイ・マゲル・アンドレア氏が任命されている。5月8日に選挙後初の国会が招集され、数週間以内に新内閣が発足する予定だ。

(三代憲)

(ハンガリー)

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