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香港政府、科学技術関連人材の獲得に本腰

(香港)

香港発

2018年05月16日

香港特別行政区政府(以下、香港政府)は5月8日、「科学技術人材入境スキーム」〔Technology Talent Admission Scheme(TechTAS)、以下、スキーム、注1〕の実施を発表した。スキームの実施を通じ、海外や中国出身の科学技術人材の香港への獲得を促進し、香港の科学技術、イノベーション分野の競争力の向上を目指す。

バイオ、AIなど7分野の人材獲得を目指す

香港政府は、スキームの本格実施に先駆け、向こう3年間を「パイロット期間」として位置付けており、実施1年目には1,000人の関連人材の獲得を目標として掲げている。

スキームの対象となるのは、香港でイノベーション・研究開発(R&D)を促進する公的機関「香港科技園公司」(HKSTPC)および「数碼港」(サイバーポート:Cyberport)の関連施設に入居、あるいは両機関が支援・育成を行う企業のうち、「バイオ」「人工知能(AI)」「サイバーセキュリティー」「ロボティックス」「データ分析」「フィンテック」「材料工学」の7分野で業務を展開する企業。

世界大学ランキング上位100位の学位取得者に照準

導入対象となる人材は、大学ランキングの発表で著名な「QS世界大学ランキング」「タイムズ・ハイアー・エデュケーション外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」「アカデミック・ランキング・オブ・ワールド・ユニバーシティー(ARWU)」の最新のデータで上位100位に位置付けられている大学が授与した「science」「technology」「engineering」「mathematics」(STEM)の学位を取得した海外もしくは中国国内の人材。うち、博士号、修士号を取得した人材であれば業務経験は不要、学士号のみを取得している人材は関連の科学技術分野において少なくとも1年間の業務経験が必要となる。

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対象企業はスキームの活用により、最大で1社当たり年間で100人までの関連人材を導入することが認められる(各企業がスキームを活用する手順については添付資料参照)。

本スキームの実施に当たっては、香港人の雇用機会の維持にも配慮している。例えば、ある企業が3人の香港外の関連人材を導入する場合には、少なくとも1人の香港人正社員(雇用契約期間は最低1年)の雇用および2人の香港人インターン(最低受け入れ期間は3カ月)の受け入れが義務付けられている。

香港政府にて、科学技術・イノベーション行政を統括する「創新科技局(Innovation and Technology Bureau)」の楊偉雄局長は、「今回導入の対象となる7分野の人材は、世界的に獲得競争が繰り広げられており、われわれも現状の規制を緩和・見直していかなければならない」とした上で、「今回の措置は、香港が必要な人材のさらなる獲得につながるほか、香港人人材の育成も図ることができる」とその意義を強調している。

(注1)本スキームの詳細外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは創新科技署のサイトより閲覧可能。2018年6月より申請の受付を開始予定。

(注2)HKSTPCが運営する「香港科技園(Hong Kong Science & Technology Park)」および「サイバーポート(Cyberport)」の詳細を参照。

(中井邦尚)

(香港)

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