第1四半期の新車販売台数は前年同期比8.5%減

(フィリピン)

マニラ発

2018年04月20日

フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック製造業者協会(TMA)は4月12日、2018年第1四半期の新車販売台数は前年同期比8.5%減の8万6,037台と発表した。2018年1月の新車販売台数は4.0%増の3万1,645台と前年同月比で増加したものの、2月は3.2%減の2万6,176台、3月は22.8%減の2万8,216台と、2カ月連続で前年同月比割れを記録した。

政府が2018年1月に20年ぶりに実施した税制改革(2018年3月27日記事参照)により自動車の物品税が増税されたことで、増税前の駆け込み購買の反動の影響が出ているようだ。

市場の約6割を占める商用車の2018年3月の売り上げ台数は1万7,291台で前年同月比30.0%減、第1四半期の売り上げ台数は5万7,130台で8.0%減となった。乗用車についてもそれぞれ1万925台(7.8%減)、2万8,907台(9.5%減)となった。

2018年通年の新車売上台数について、CAMPIは、好調な経済発展で自動車市場が拡大する中、増税の影響は一時的なものとして、前年と同等の約47万台との予測を示している。

表 フィリピンにおける新車販売台数(第1四半期)

(坂田和仁)

(フィリピン)

ビジネス短信 7332918e90cfd7ca