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高速鉄道、鉄道資産会社の入札期限が延長

(マレーシア、シンガポール)

クアラルンプール発

2018年04月26日

マレーシア高速鉄道公社(MyHSR)とシンガポール陸上交通庁(LTA)は、4月19日に共同声明を発表し、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道事業の「鉄道資産会社(アセット・コー)」に関する国際入札の期限を6カ月延長することを決定した。アセット・コーは車両、線路、交通システムなどの設計、製造、管理を行う事業者で、同事業の入札案件の中でも大型案件の1つだ(MyHSRの案件一覧は添付資料参照)。2017年12月20日に発表された入札開始では、当初の応札締め切り日を2018年6月29日としていた。延長後の締め切り日は2018年12月28日となる。

車両や線路設計含む入札、日本など6カ国・地域の企業連合が関心

締め切り日の延長について、MyHSRとLTAは「事業者から応札準備期間の延長要望があり、事業規模の大きさと複雑さを考慮した」と理由を述べた。入札結果の発表は、2019年の7~9月ごろを見込む。

アセット・コーに関する入札には日本をはじめ世界各国が応札への関心を示す。MyHSRのモハド・ヌル・イスマイル・カマルCEOは、「6カ国・地域(欧州、日本、中国、韓国、シンガポール、マレーシア)の企業連合がアセット・コーに関する入札に関心を示している」と述べた〔「ニュー・ストレーツ・タイムズ」紙(4月11日)〕。

各種報道によると、日本の企業連合には、住友商事、JR東日本、日立製作所、三菱重工業が参加する。中国は中国鉄道総公司、中国交通建設、中国輸出入銀行など少なくとも8社から成る企業連合を結成。韓国は韓国鉄道施設公団、韓国鉄道公社、現代ロテムなどが、欧州はドイツのシーメンス、フランスのアルストムが主導する連合で応札する見通しだ。

写真 クアラルンプール市内にある日本の新幹線をPRする広告看板(ジェトロ撮影)

駅舎、橋など土木インフラの事業者は4月に決定

クアラルンプール-シンガポール間高速鉄道は、両都市間350キロメートルを最速90分で結ぶ計画で、2026年12月31日の完成を目指す(2018年4月25日記事参照)。マレーシア側には、クアラルンプールのバンダル・マレーシア駅からジョホールバルのイスカンダル・プテリ駅までの7駅、シンガポール側にはジュロン・イースト駅の1つで合計8駅が設置される。マレーシア側の駅舎、トンネル、橋などの土木インフラの設計・建設を行う「プロジェクト納入パートナー(PDP)」は2018年4月5日に決定しており、マレーシアの大手不動産会社やコングロマリットによる企業連合2団体が落札した。このほか、マレーシア側の用地調査や測量、土木参照設計業務などの入札がMyHSRにより既に実施済みだ。

シンガポールの東南アジア研究所(ISEAS)によると、この高速鉄道の総工費は200億~250億シンガポール・ドル(約1兆6,400億~2兆500億円、Sドル、1Sドル=約82円)に上る見込みだ。

(田中麻理)

(マレーシア、シンガポール)

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