首都間高速鉄道、シンガポール側の土木工事が2019年着工へ

(シンガポール)

シンガポール発

2018年04月25日

シンガポール陸上交通庁(LTA)は4月11日、同国とマレーシアの首都間高速鉄道プロジェクトについて、シンガポール側のトンネル工事の入札を開始した。入札は2018年8月31日に締め切られる。「ストレーツ・タイムズ」紙(4月16日)によると、トンネル工事は2019年にも着工する。LTAの広報担当は、「(同高速鉄道は)予定どおり2026年に開通する見通しだ」と述べた。

入札は8月末締め切り、開通後は両都市間わずか90分

同高速鉄道プロジェクトは、シンガポールとマレーシアの首都クアラルンプールとの間、約350キロを結ぶというもの。両国政府は2016年12月に高速鉄道建設で2国間協定に署名し、2026年末までの開業を目指す方針を再表明していた。両都市間の移動には乗用車であれば4~5時間かかるが、高速鉄道が開通すれば移動時間がわずか約90分に短縮される。

同高速鉄道のシンガポール側の発着駅は、同国西部のジュロン・イーストに建設される。今回入札にかけられたのは、そのジュロン・イースト駅までのシンガポール国内のトンネルと関連施設の工事。トンネル工事は、開削工法(オープンカット工法)となる。「ストレーツ・タイムズ」紙(4月17日)によると、マレーシア財務省管轄下の高速鉄道事業会社、マイHSRコーポレーション(MyHSR)はマレーシア側の土木工事について、2018年上半期中に入札を開始することを明らかにした。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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