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新栄養成分表示への切り替えに万全の準備を

(米国)

シカゴ発

2018年02月08日

米国で販売される食品の栄養成分表示規則について、食品医薬品局(FDA)は2017年10月に表示の切り替え期限を延期することを提案し、パブリックコメントも終了した。延期の正式発表はまだないが、食品業界の関係者は表示切り替えに備えて万全の準備をしておく必要がある。

企業や消費者団体の意見に応えて延期

2016年7月26日に栄養成分表示規則の改正内容がFDAから公表された。規則改正の背景には、肥満による慢性疾患を抱える消費者が増えていることがあった。栄養成分表示方法の見直しのポイントは、最新の科学データを反映させたこと、消費者に見てほしい表示内容を強調したこと、1回当たりの摂取量を基準とした表示内容に変更したことの3点で、より健康的な食品を選択したい人にとって、基本情報を分かりやすくした(2017年1月19日記事参照)。

FDAは、栄養成分表示規則の改正に関する運用指針案で、切り替え期限を原則として2018年7月26日としていたが、2017年10月に期限を延期し、年間売上高が1,000万ドル以上の企業の場合は2020年1月1日、1,000万ドル未満の企業は2021年1月1日とすることを提案した。

延期の理由については、消費者がその食生活について十分な情報に基づいて判断できるよう、情報提供に取り組んでいることを強調した上で、対応に時間が必要との企業や消費者団体の意見に応えるものだとした。当初の切り替え期限までに全ての商品で対応することへの懸念や幾つかの技術的な点を明確にすることの重要性の指摘にFDAは延期というかたちで応えたことになる。

FDAは延期発表後、1カ月間、パブリックコメントを募集した。既にコメント募集は終了しているが、FDAから切り替え期限延期の正式発表はまだない。提案された期限が前倒しされる可能性は低いとみられるため、食品業界関係者は延期された期限に間に合うよう準備を進める必要がある。

ジェトロが受け付けた質問と回答

関係者が新たな栄養成分表示に向けて準備を進めるに当たり、参考となるものとして、ジェトロが最近受け付けた主な質問と回答を以下のとおりまとめた。

(問)商品の総合計糖類(Total Sugars)を求める際、分析機関での算出によらなければならないか、それとも各メーカーなどが算出してよいか。

(答)FDAは、自社で責任をもって分析せよとしており、分析方法について推奨していないが、FDAとしては、その分析に「AOACインターナショナル18版」を使用しているという。自社でも外部の分析機関であっても、どのような分析方法(日本式)であっても問題ない。ただし、仮に米国で何か表示に関し問題が発生、あるいはFDA・消費者などから指摘を受けて議論をするということであればAOAC法で分析した数値を使用するのも手と考える。

(問)栄養成分全体について、推奨される分析機関や方法は存在するか。

(答)上記の質問とも重複するが、FDAは新栄養成分表示に係る検査方法について具体的には指定はしていない。他方で、上記のとおり、FDAは世界標準としてのAOAC法18版を使用している。

(問)当社は栄養成分の分析結果を得ているが、その有効期間などは存在するか。

(答)FDAの規制には、検査室検査の栄養成分分析のための「有効期間」は含まれていない。試験結果は、製品の栄養成分表示で宣言した栄養素の量を正確に反映している限り有効だ。

なお、新栄養成分表示規則の全文の仮訳は次のとおり。

食品ラベル表示:栄養成分および補助食品表示の改正PDFファイル(1013KB)

・参考:米国の現在の栄養表示PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)

(笠原健)

(米国)

通商弘報 91a511ec3f454853

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