AD調査で「クロ」の最終決定-日本製塩化ビニリデン・塩化ビニール共重合体樹脂-

(中国)

北京発

2017年05月12日

 商務部は4月19日、日本を原産地とする塩化ビニリデン・塩化ビニール共重合体樹脂に対するアンチダンピング(AD)調査で、ダンピングに相当するとの最終決定を下したと発表した(商務部公告2017年第17号)。

ダンピングマージンは47.1%

商務部は2016年4月20日、日本を原産地とする塩化ビニリデン・塩化ビニール共重合体樹脂(HSコード:39045000、英文名称:Vinylidene Chloride-Vinyl Chloride Copolymer Resin)について、浙江巨化を代表とする国内業界から申請を受け、AD条例に基づく調査の開始を決定した(2016年4月25日記事参照)。2017年1月19日付で、ダンピングが存在し、国内の関連産業の実質的な損害との間に因果関係が認められたとする仮決定を下していた。

最終決定が下されたことにより、4月20日以降は日本を原産地とする塩化ビニリデン・塩化ビニール共重合体樹脂に対して、ダンピングマージン分を徴収するかたちでAD措置が取られている。課税期間は5年間で、対象となるのは(1)クレハ、(2)旭化成、(3)その他。いずれもダンピングマージンは47.1%。

なお、公告の内容は商務部のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで閲覧できる。

(宗金建志)

(中国)

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