日本製塩化ビニリデン・塩化ビニール共重合体樹脂にAD調査

(中国)

北京発

2016年04月25日

 商務部は4月20日、日本製の塩化ビニリデン・塩化ビニール共重合体樹脂に対してアンチダンピング(AD)調査を行うと発表した(商務部公告2016年第17号)。

2015年中のダンピングが調査対象>

 商務部はAD条例に基づいて、日本を原産地とする塩化ビニリデン・塩化ビニール共重合体樹脂のダンピングマージンや国内産業の損害状況などについて即日、調査を開始した。調査の対象期間はダンピングが201511日~1231日、損害が201211日~20151231日となっている。調査は2017420日までに終了する予定だが、特別な事情があれば20171020日まで延長が可能だ。

 

 塩化ビニリデン・塩化ビニール共重合体樹脂は、難燃性や耐候性に優れ、自動車用シートや食品包装用フィルムなどに広く用いられている〔HSコード:39045000、英文名称:Vinylidene ChlorideVinyl Chloride Copolymer Resin〕。

 

 今回の調査は、浙江巨化を代表とする国内業界からの申請によるもので、商務部は201633日付で申請を受理していた。申請書によると、日本を原産地とする塩化ビニリデンは通常の輸出価格よりも低い価格で中国に輸出されているとしている。

 

 公告の内容は商務部のウェサイトで閲覧できる。

 

(真家陽一)

(中国)

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