海外における日本産食材サポーター店認定制度
日本食材サポーター店インタビュー ZIGU
地元の恵みと日本の技が交差し、新しい ハワイの食文化を創り出すレストラン
(インタビュー日:2025年10月28日)
所在地:ホノルル(米国)
ハワイで息づく“ローカル食材×ジャパン食文化”
ハワイ・ワイキキの歴史ある建物をリノベーションして生まれた「ZIGU」はZetton.inc.が手がける本格的な日本スタイルの料理を提供するレストランとして2018年に誕生した。同社は日本国内で多数の飲食店を展開し、海外進出にも積極的である。CEOである長谷川氏は、東京やシドニーなど各地でグループ店舗立ち上げを経験してきた人物である。ZIGUが掲げるコンセプトは、ハワイのローカル食材を上手に活用しながら、厳選した日本食材の味・技術や感性を融合させた“ローカル×ジャパンモデル”である。また同店は、ハワイのレストラン賞である「ハレアイナ賞」の日本食部門で金賞を3年連続で受賞するなど、地元でも評価されている。
ローカル食材を磨く日本の技と独創性
ZIGUの料理は、ハワイ島やオアフ島の地元食材を軸に、日本の調味料や技法を重ねることで独自の世界観を築いている。地元産クレソンを使ったサラダ、地元産ポテトのポテトサラダ、ケールを練り込んだうどんなどは象徴的な一例である。特に、アヒ(ハワイ語でマグロを指す)を用いたアヒのカツは魚のタタキのように中心をレアに仕上げ、地元の鮮魚と日本式の料理方法が調和した看板料理といえる。また、ハワイでは生産者との距離が近く、食材の特性を踏まえた共同開発が頻繁に行われている。「この食材でこんな料理はどうか」という生産者からの提案から新しいメニューが生まれる点もZIGUの強みであり、それがローカルと日本の食文化をつなぐ革新につながっている。
店づくりで街を変えるハワイの拠点
かつてZIGUのある通りは、夜になると人通りが少なく安全面に課題を抱えていた。しかし店舗のオープン後、周辺が明るくなり住民が安心して歩けるエリアへと変化した。これはZetton.inc.が掲げる「店づくりは人づくり、店づくりは街づくり」という理念、「Make Community Better」“人が集い賑わうコミュニティーと感動をつくるグローバルなレストランター集団を目指す”という Vision が体現された結果である。店は地元住民、観光客、ハワイ在住の日系コミュニティなど多様な人々を引き寄せ、食事の場にとどまらず、人と文化が交差するハブとして機能している。観光地であるワイキキにおいて、ただ訪れる場所ではなく「また帰ってきたくなる場所」をつくることは極めて重要であり、ZIGUはその役割を担う存在へと成長している。
日本の食を世界へ架けるZIGUの挑戦
米国では抹茶や柚子、発酵食品(味噌や麹など)といった日本産食材への関心が高まっており、ZIGUはこうした潮流を取り込みながらメニュー開発を進めている。ローカル食材に日本の出汁や日本産味噌や醤油、発酵技法を組み合わせ、ハワイでしか表現できない新たな料理を生み出すことが今後の挑戦である。また、日本の小規模生産者の価値ある食材を海外に伝える役割も重要視しており、ZIGUでは日本酒も提供している。長谷川氏は「日本の魅力を世界へ届ける架け橋になりたい」と語る。ZIGUは、食文化の交流拠点として成長し続け、日本とハワイの食の未来をつなぐ存在として、さらなる進化を目指している。
(掲載日:2026年3月19日)
- ZIGU
-
413 Seaside Ave, Honolulu, HI 96815、
(808) 212-9252
https://www.zigu.us/




