海外における日本産食材サポーター店認定制度

日本食材サポーター店インタビュー Yamamoto Restaurante Japonés

カンクンで30年以上愛される老舗レストラン

(インタビュー日:2025年11月20日)

所在地:カンクン(メキシコ)

カンクンにおける日本食レストランの草分け

「『本物の日本』を広げる(La extensión de la autenticidad japonesa)」をスローガンに掲げるレストラン「Yamamoto(ヤマモト)」。食材や食器からサービスに至るまで、顧客に可能な限り本物の体験を提供することを目標としている。

テルゴ・ヤマモト氏によって1989年にカンクン中心部で創業された同店は、世界的リゾート、カンクンにおける日本料理の先駆け的存在だ。当初は日本をテーマにしたホテルの開業を目指していたが、本格的な日本食レストランの市場に大きな可能性を見出し、事業方針を転換しレストランに集中することにした。

伝統を軸に進化するメニューと日本産食材の追求

創業以来、伝統的なメニューを提供し続けるという目標は揺らいでいない。当初はメニューを絞り込んでスタートしたが、メキシコ国内での日本食文化の広まりや、実際に日本へ渡航する人々の増加に伴い、様々な料理を求めるニーズが高まったため、段階的に料理の種類を拡充してきた。現在は、豚骨、味噌、醤油などの各種ラーメンが支持を集めている。また、巻き寿司や握り寿司も、そのさっぱりとした味わいがカンクンの温暖な気候にマッチし、高い人気を誇るという。

本物であることを追求する同店では、日本産米、日本産味噌、日本産醤油、日本産酢、日本産酒など、多様な日本産食材を使用している。魚介類においても、ハマチ、サバ、イカ、ホタテ、各種魚卵といった日本産水産物を取り揃え、さらに日本産和牛も扱っている。高品質な日本産食材こそが、同店の求める料理基準を満たすという。

地元客の厚い支持と、ブランドのさらなる拡大

顧客層の約60%はカンクン在住メキシコ人であり、残りはカンクン在住の外国人や観光客が占める。来店客の多くがリピーターであり、料理の美味しさはもちろんのこと、使用されている食材が確かな日本産であるという信頼感が彼らを惹きつけている。寿司カウンターの目立つ位置には「日本産食材サポーター店」の認定証が掲示されており、これが顧客の大きな安心感に繋がっているという。

他店との明確な差別化要因は、その長い歴史、料理の品質、食材と料理の真正性、そして何より、家庭的な味わいにあるとシェフは分析する。これが顧客からの厚い支持を集め、店舗の継続的な拡張を後押ししている。2021年に拡張工事を行い、収容人数を60名から95名へと増やしたが、現在はさらなる拡大を目指し、2階部分の増築を計画中だ。

SNSを活用したプロモーション

使用する食材の魅力を伝えるため、年間を通じてプロモーションの対象とする食材を戦略的に選定し、Facebook、Instagram、TripadvisorなどのSNSを活用したマーケティングを展開している。投稿は、完成した料理の紹介にとどまらず、食材の洗浄からカット、調理に至るまでの過程も動画で公開し、厨房の透明性を高めている。

また、食材プロモーションの一環として、対象食材をメインに据えた特別ディナーを開催している。2026年は日本産和牛のプロモーションを予定している。過去には和牛を用いたペアリングディナーを実施した実績があり、現在は従来とは異なる新たなアプローチでの訴求方法を模索しているという。

(掲載日:2026年4月28日)

Yamamoto Restaurante Japonés
Av Uxmal 31, 77500 Cancún, Q.R.
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