海外における日本産食材サポーター店認定制度
日本食材サポーター店インタビュー Shin-Sen-Gumi Yakitori
“気合と真心”で紡ぐ、日本の味と文化の真髄をアメリカへ
(インタビュー日:2025年4月21日)
所在地:ガーデナ(米国)
本物志向で伝える日本の味
Shin-Sen-Gumiは、米国ロサンゼルスを拠点にラーメン、焼き鳥、しゃぶしゃぶなど多彩な日本料理を提供するレストラングループで、現在はカリフォルニア州を中心に15店舗を展開している。創業以来、日本で育まれた本物の味と食文化をそのままアメリカに届けることを大切にしている。同店のメニューの中で特に人気が高く、主力となるのが豚骨ラーメンや焼き鳥などであるが、それらは現地の嗜好に迎合するのではなく、日本人の自分たちが美味しいと思える本物の味を提供している。かつて本格的な豚骨ラーメンを提供開始した当初は、宗教的理由や文化の違いから米国では受け入れられないという同業からの意見もあったが、それでも自信をもって提供し続けてきた結果、今では豚骨ラーメンがアメリカ市場に定着している。本物の日本の味と食文化を伝える、その信念こそが、同店の核となっている。
日本食材の力を最大限に活用
主力メニューを提供する上で欠かせないのが、日本産食材の数々である。ラーメンの要であるスープには、日本産の調味料やだしを使用し、和牛も鹿児島や宮崎から直送されるなど、品質に妥協はない。特に和牛に関しては顧客の評価が高く、リピーターを生んでいるという。日本の味を守るため、米国産では代替できない日本産食材は在米のディストリビューターを通して調達している。「本当に美味しいものを届けたい」と社長の紙谷氏は語り、味と信頼を優先する姿勢を貫いている。これにより、店は単なる食事処ではなく、日本食の魅力を米国に発信する重要な拠点となっている。日本産食材は米国産と比較しコストが高くなることが多いが、日本の味を守りつつ、現地で継続的に提供するため紙ナプキンなど副資材のコストを抑え、必要な部分には日本の高品質な食材を使うというメリハリをつけた仕入れを行っている。日々の細やかな調整が、味と価格の両立という難題を乗り越える鍵となっている。
信頼を築く決断と行動力
同店は味に妥協しない。かつて、スープの味に納得できず、店舗を2週間閉めて改良に専念したことがある。その間、常連客からは残念がる声もあったが、あえて「出せないものは出さない」とする姿勢が信頼を深めた。特に、いつも厳しい意見を寄せていた常連客からの「店を閉めることをよく決断した」という言葉は、何よりの励みになったという。経営面では大きな痛手となる判断であっても、お客様への誠実さを優先する。そうした積み重ねが、長く愛される店舗を育てる原動力となっている。品質と信頼を軸に据えた飲食店経営は、日本食文化の普及にも直結する価値ある営みだ。
日本の食文化を世界へ届けたい
同店では、日本式のおもてなしを通じて、日本独自の食文化を体感できる空間づくりを大切にしている。店内で飛び交う「いらっしゃいませ」や「おあいそ」など従業員の活気溢れる日本語での掛け声は、米国人顧客や従業員に浸透し、自然と日本文化への理解が深まっていくという。また今後は、高齢者や一般家庭にヘルシーな和食を宅配で提供する新たな業態にも挑戦する予定。フランチャイズ展開を視野に入れながら、地域社会と共に歩む日本産食材サポーター店として、日本の食材と文化をより広く、より深く世界へ発信していく。
(掲載日:2026年3月19日)
- Shin-Sen-Gumi Yakitori
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+1 310-715-1588 18517 S. Western Ave., Gardena, CA 90248
https://shinsengumigroup.com/ja/




