海外における日本産食材サポーター店認定制度

日本食材サポーター店インタビュー Mononoke Ramen

「旬」への感謝から生まれる一杯。 日本産食材と手作りにこだわるラーメン店

(インタビュー日:2025年8月21日)

所在地:グアダラハラ(メキシコ)

埼玉での農業体験から学んだ旬への感謝とラーメン作り

「Mononoke Ramen」は、ヘラルド・サモラ氏とホアン・トルヒーヨ氏によって2019年6月に設立された。創業の原点は、ヘラルド氏が埼玉県への旅行中に経験した有機農場でのボランティア活動にある。彼はそこで、農作物が成長し熟すにはそれぞれの旬があること、そして豊かな風味を得るためには農作物の成長サイクルと旬を尊重することが不可欠だと学んだ。また、この日本滞在中にラーメンをゼロから作る手法を学び、日本産の自然食材に初めて触れる機会を得たという。帰国後、ヘラルド氏はビジネスパートナーであるホアン氏と知識を共有し、二人はラーメンを主役とした居心地の良いレストラン空間を作り上げた。
「私たちは、人々が安心して食事を楽しみ、また戻ってきたいと思えるような、より温かく親しみやすいラーメン店を作りたいと考えました」とホアン氏は語る。その言葉通り、彼らは手間を惜しまず、少量生産で丁寧にラーメンを作り続けている。

日本産食材と地元の旬を融合させたメニュー

ラーメンで特に人気が高いのは塩豚骨ラーメンと醤油豚骨ラーメンだ。味の決め手となる日本産食材には、昆布、味噌、醤油、ごま油、みりん、料理酒などを使用しており、ドリンクメニューには日本産ラムネもある。
ヘラルド氏とホアン氏は、メニューを通じて日本の食文化の発信にも努めている。メンマ、味玉、チャーシューといった具材の意味を説明するだけでなく、ラーメンの温度や風味を損なわない適切な食べ方についても来店客に伝えている。
また、日本産食材と地元の旬食材を組み合わせた季節限定ラーメンも提供している。例えば、味噌と黒ごまをベースにした黒ごま豚骨ラーメンなどがその一例だ。デザートにも季節感を取り入れ、タロイモのパンナコッタやティラミスなどを提供している。

顧客との交流と認定証の効果

二人は顧客と直接交流し、信頼関係のある快適な環境を築くために、あえて小規模な店舗を選んだという。20~45歳の層を中心に人気を集めており、メキシコ人のほか、米国人をはじめとする外国人客が多く、日本人や他のアジア諸国からの来店もある。木曜日には無料カラオケイベントを開催し、限定でお好み焼きを提供するなど、イベントも積極的に行っている。
「日本産食材サポーター店の認定証を見た多くのお客様から、『この認定証は何ですか?』と質問され、説明をするとよりお店や食材への信頼が増すと感じています」とホアン氏は話す。
一方で、メキシコ展開での最大の課題は、ラーメン特有の繊細で奥深い味わいを、辛味や強い味を好むハリスコ州の人々の味覚に合わせることだった。3段階の辛さを選べる自家製ソースを開発し、顧客が好みに応じて味を調整できるように工夫しているという。
「Mononoke Ramen」は今後も自家製麺にこだわり続け、メキシコの地で日本の食文化を広め続けていく方針だ。

(掲載日:2026年3月4日)

Restaurante Mononoke Ramen
Calle Gregorio Dávila 67, Col. Americana, Artesanos, 44200, Guadalajara, Jalisco.
Instagram:https://www.instagram.com/mononoke.ramen/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます