海外における日本産食材サポーター店認定制度

日本食材サポーター店インタビュー Restaurante Momo(Moon Palace)

カンクンのオールインクルーシブホテルで人気の日本食レストラン

(インタビュー日:2025年11月18日)

所在地:カンクン(メキシコ)

強みは多彩なガストロノミー

「日本料理店として求められることをやる。やるからには正しくやる。本物を目指すのであれば、現地の商品を使わなければならない」。1984年、カンクンのホテルゾーンに開業した最初のホテル「ビーチ・パレス(Beach Palace)」を皮切りに、オールインクルーシブ型ホテル・リゾートチェーンとして事業を開始したパレス・リゾート。現在は、メキシコ国内(カンクン、リビエラ・マヤ、ロス・カボス)やジャマイカ(オチョ・リオス)等に展開し、2026年にはドミニカ共和国のプンタ・カナへの進出も予定している。

同グループのリゾートでは、メキシコ、アジア、アルゼンチン、フランス、イタリア、ペルーなど、約16種類の多国籍なダイニングを楽しめる。このうち、アジア・日本料理にも注力し、グループ全体で「Restaurante Momo」を含む9店舗のアジア系レストランを運営。特に握り寿司、巻き寿司、刺身、炉端焼きが人気で、すべてのアジア系レストランで日本酒や日本酒ベースのカクテルを味わうことができる。

グルーポ・パレスが追求する「本物の日本食」

「本物の日本食」を提供するため、同社では食材の多くに日本産を採用している。米、麺類、和牛のほか、ハマチ、マダイ、シマアジ、ホタテなどの魚介類、柚子や醤油といった調味料に至るまで多岐にわたる。また、日本酒も提供し、スタッフの中には日本酒ソムリエも在籍している。
料理の本格性を追求するため、シェフの海外研修派遣にも積極的だ。2025年には、アジア料理部門のエグゼクティブシェフを東京へ派遣し、寿司に関する専門的な研修を実施した。加えて、各リゾート内においても、専門シェフやサプライヤーを招いた研修を実施し、食材の扱い方や調理方法についてスタッフが理解を深めることで、より本格的な料理を提供できるよう、サービスの質を高めている。
宿泊客の多くは米国人だが、中国、インド、韓国、日本といったアジア圏からの利用客も多い。こうした背景から、同社は料理の品質と本格性に強くこだわり、アジア人客からの高評価獲得に向けても力を入れている。実際に、日本産食材を取り入れた日本料理は、宿泊客から高い評価を得ており、「日本で味わった料理に非常に近い」との声が寄せられている。なお、日本産食材はアジア料理店に限らず、イタリア料理店では日本の麺類をグルテンアレルギーパスタの代替として使用したり、フランス料理店ではメニューにホタテを取り入れたりと、料理ジャンルを横断して活用されている。

食品の魅力を訴求、カリブ海にも展開

リゾート内では食と文化を融合させたイベントを定期的に開催し、食材やメニューの魅力を積極的にPRしている。日本食のプロモーションでは、マグロの解体ショーや試食に加え、日本酒のテイスティングも実施。単なる試飲にとどまらず、日本酒に関する知識及び酒文化への理解を深めてもらうことを重視しており、これらの取り組みが功を奏し、日本酒消費量の増加にもつながっている。 今後の展開として、ドミニカ共和国のプンタ・カナに開業予定の新リゾートには、アジア料理専門レストランを2店舗設置する予定だ。さらに、ジャマイカやタークス・カイコス諸島での新規リゾート開業も検討中で、各リゾートには少なくとも1店舗のアジア料理専門レストランを設ける方針を掲げている。メキシコを超え、カリブ海にも日本産食材の活用の場は広がっていきそうだ。

(掲載日:2026年2月25日)

Restaurante Momo
Moon Palace Sunrise, Cancun - Chetumal Km 340, Riviera Maya, 77500 Cancún, Q.R.
https://www.moonpalacecancun.com/es/restaurantes/momo外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます