海外における日本産食材サポーター店認定制度

日本食材サポーター店インタビュー Restaurante HATO

日本スタイルのラーメンにメキシコ風味を融合したレストラン

(インタビュー日:2025年8月21日)

所在地:グアダラハラ(メキシコ)

日本のデザインと食文化へのインスピレーションから生まれたHato

メキシコ・ミチョアカン州で、40年以上続くメキシコ料理レストランの家庭に育った、アナ・カレン・デル・リオ氏とアグスティン・デル・リオ氏の兄妹。幼少期から慣れ親しんだ料理とホスピタリティ精神を礎に、ハリスコ州グアダラハラへ移住後、2015年に Grupo Resonante を共同で設立。現在、同グループには日本料理を専門とする「Hato」 をはじめ、様々な料理レストランを展開している。

2人の日本料理への愛情、アナ氏のアート・インテリアデザイン・建築への情熱、そしてアグスティン氏の創造性・料理に対する愛着・ホスピタリティ精神が結実し、2017年12月初旬にグアダラハラで初店舗となる「Hato Americana 」をオープンした。開業当初はわずか20席のバーとしてスタートし、看板メニューであるラーメンをタパティオ(ハリスコ州出身のメキシコ人を指す言葉)好みに合わせた味へとローカライズすることで成長した。

日本産食材から引き出す「うま味」へのこだわり

現在、Hato はハリスコ州内で「Hato Americana」、「Hato Cd. del Sol」、「Hato Monraz」 の3店舗を展開している。ラーメンのスープは、地元産のオーガニック肉(主に牛・豚・鶏)を使用し、8〜10時間かけてじっくり煮込む。麺は日本で製法を学んだメキシコ人の製麺業者から仕入れている。また、化学調味料(MSG)に頼らず、ショウガ、大根、わさび、柚子、柚子胡椒、椎茸、ふりかけなどの日本産食材を使用し、自然なうま味を引き出すことを重視している。餃子、唐揚げ、たこ焼き、丼物など、サイドメニューも充実している。

アルコール類では、特撰純米、純米吟醸、純米大吟醸などの日本酒を揃え、伝統的な飲み方はもちろん、日本酒カクテルとしても提供している。また、日本の常陸野ネストビールも取り扱うなど、日本のクラフトビール導入にも先駆的だ。

日本の味をメキシコ人の嗜好に合わせる挑戦

多くのメキシコ人が濃い味付や辛味のある料理を好む傾向にあるため、「大きな課題のひとつは、日本食の味をタパティオ(現地客)の嗜好に合わせることだ」とオペレーションディレクターのマリアナ・ビジェガス氏は語った。
コーポレートシェフのデビッド・メルカド氏によると、特に人気なのは醤油ラーメンと塩ラーメンだが、季節ごとの限定ラーメンも好評だという。例えば、メキシコ独立記念日がある9月には、「ビリア(牛や羊の煮込み)ラーメン」や「コチニータ・ピビル(豚肉の煮込み)餃子」を提供。こうしたフュージョンの取り組みは、新規顧客の獲得と顧客の嗜好把握に大きく貢献している。

店内には「日本産食材サポーター店」の認定証が掲示されており、日本人客だけでなく、興味を持った現地客からその意味を尋ねられることも多いという。デル・リオ兄妹は、将来的な店舗拡大も視野に入れつつ、現時点ではブランドの「質」を高めることに注力している。アグスティン氏が手掛ける料理と、アナ氏が演出する調和の取れた空間。そこにあるのは、日本由来の「おもてなし」の心だ。訪れるゲストが内なる美しさと調和を感じられる場所であり続けること。それがHatoの変わらぬ使命である。

(掲載日:2026年2月25日)

Hato Americana
Efrain Gonzalez Luna #2079, Col. Americana 44160, Guadalajara Jal MX T: (33) 4348 7164
Hato Cd. del Sol
Av Aztlán #3588, Local 07, Col. Ciudad del Sol 45050, Zapopan, Jal MX T: (33) 3366 9072
Hato Monraz
Golfo de Cortés #4131 F y G, Col. Monraz 44670, Guadalajara, Jal MX T: (33) 4348 8279
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