海外における日本産食材サポーター店認定制度

日本産食材サポーター店インタビュー BENTO-YA Al Kawakeb D block

ドバイに住む市民が気軽に楽しめる日本食を提供

所在地:ドバイ(アラブ首長国連邦)

「BENTO-YA」の名前の由来

オーナーの谷内氏は1995年の夏に日本食レストランのシェフとしてドバイに来た。ドバイの夏は日中50度に達する日があり外に出ることは考えられなかったが、昼の暑い中でもオートバイで食事が運ばれている姿が目に映った。街のスーパーやレストランの壁には宅配の情報が掲げられており、牛乳1本から宅配していた。このことを知った谷内氏は「いつの日かドバイの市民に日本食を宅配しようという思いを抱いた」とのこと。

そして2年後の1997年に、日本食の配達専門店として「BENTO-YA」と名付け開業した。ドバイでは食事メニューに「BENTO」という言葉を見かけるが、当店の名前が発祥である。

気軽に食べられる日本食店

ドバイに来た当時の日本食と言えば高級なイメージがあったが、谷内氏はドバイ市民に気軽に日本食を食べてもらいたいと考え、価格を抑えて誰でも手軽に食べられる「弁当」メニューの開発に力を入れた。当初は、弁当の宅配に力を入れていたが、多くの方から店で食べたいとの要望を受け、忙しいビジネスパーソンが素早く食べられる丼物や麺類、ゆっくり味わって食べてもらう握り寿司等のメニューを加え、イートインでの提供も始めた。

なお、アラブ首長国連邦はイスラム教の国であり、イスラム教徒の方にも安心して楽しんでいただけるよう食材の選択は慎重に行っている。

おもてなしの心の提供

ドバイの中心地のダウンタウンでは、昼夜問わず多くのビジネスパーソンが忙しく働いている。来店されたお客様には食事の時間くらいはリラックスしてもらいたいと考えており、来店時の日本語での挨拶、皿の交換の徹底、お客様が話をしている際には邪魔をしない等、些細なことであるが、日本のおもてなしを従業員に徹底させている。

日本産食材を利用した人気メニュー

日本産食材では鰻がとても人気で、鰻巻きや鰻丼は看板メニューの一つである。その他に人気がある日本産食材として、和牛が挙げられる。和牛を一度食べたお客様は、そのとろける様な独特の舌触りに虜になってしまう。また、日本産食材と現地で調達できる食材をうまく利用して、多様な日本食を提供している。日本から輸入した水産品と現地で調達できる食材を組み合わせて作るちらし寿司は、地元のアラブ人に人気のメニューである。その他、常に新しい日本産食材を探しており、日本の米粒状のこんにゃくを利用した丼物の開発や焼き芋の需要開拓等、様々な試みを行っている。

谷内氏は、厳しい環境にある日本の食品製造業を応援したいとの意思を持っており、「ドバイ進出を考えている食品事業者がいれば自分の経験や知識を伝えたい」と語ってくれた。

BENTO-YA Al Kawakeb D block (弁当屋)
Al Kawakeb D block, Shop# 4 ground floor, Sheikh Zayed Road.
+971- 4- 343- 0222
https://bentoya.ae/ja/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます