海外向け海上貨物や航空貨物の輸送運賃が上昇、中東情勢も影響
(日本、中東、世界)
調査部中東アフリカ課
2026年06月01日
日本銀行が5月27日に発表した「企業向けサービス価格指数
」によると、日本における4月の企業向けサービス価格指数(総平均、速報値)は、前年同月比3.0%上昇した。一方、価格指数の項目別で、外航貨物輸送が59.1%上昇、国際航空貨物輸送が40.6%上昇と大幅な上昇をみせた。なお、内航貨物輸送は1.6%上昇にとどまり、国内航空貨物輸送は5.1%下落だった。
また、日本海事センターが5月26日に発表した「コンテナ運賃動向
」において、4月の40フィートコンテナの日本から海外向け海上貨物運賃は、横浜からニューヨーク向けが前年同月比33.5%上昇、横浜から香港向けが21.1%上昇と大幅な上昇を示したが、横浜からロッテルダム向けは3.5%上昇にとどまった。
海外から日本向け運賃では、ニューヨークから横浜向けは3.6%上昇、香港から横浜向けは10.7%下落、ロッテルダムから横浜向けは18.7%上昇だった。
国連は5月19日発表の経済見通しにおいて、中東情勢悪化がエネルギー部門での供給制約や価格高騰、運賃・保険料の上昇を通じて、世界的な生産コストの増加を招いていると報告した(2026年5月20日記事参照)。2026年のインフレ率は先進国では2.9%、新興国では5.2%になるとの予測だ。
国際航空運送協会(IATA)によると、中東情勢悪化により、4月の世界の原油価格は前年同月比77.7%上昇し、航空機用のジェット燃料価格は121.1%上昇と急騰したという(2026年5月29日記事参照)。なお、中東情勢の混乱の中でも、4月の世界の航空貨物需要量(国際輸送量)は前年同月比4.0%増だった。
中東情勢と世界各国の動きは「イスラエル・米国とイランの衝突を巡る中東情勢関連情報」「激動の中東情勢:中東各国への影響と展望」も参照。
(井澤壌士)
(日本、中東、世界)
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