「事例から学ぶ」中国における商業賄賂規制の最新動向と日系企業への実務的示唆(2025年9月)
2025年09月17日
最終更新日:
中国においては、公平競争の維持を目的とし、行政的手段と刑事的手段の双方から商業賄賂を規制してきた。近年、商業環境の発展に伴い、行政分野において重点業界ごとの詳細な規制が整備されつつあり、また市場主体においても自主的に内部調査を実施し、取引先に廉潔を保証させるなど、公正な商業環境の形成に努める動きが見られるのである。 商業賄賂への制限の強化は、日系企業にとって、同時に試練であり、また機会でもある。商業賄賂に対する厳格な規制は企業の営業活動を一定程度制約する一方で、公平かつ透明な取引環境をもたらし、長期的にはより多くの事業機会を創出するものである。
2025年には、「不正競争防止法」(中国語:「反不正当竞争法」)が六年ぶりの大幅改正を経たところであり、本稿ではこれを契機に、中国における商業賄賂規制の最新動向を整理するものである。
- 発行年月:
- 2025年09月
- 作成部署:
- ジェトロ海外ビジネスサポートセンター貿易投資相談課、ジェトロ・北京事務所
- 総ページ数:
- 17ページ