鉄鋼都市からテックハブへと変貌したピッツバーグ(2019年3月)

2019年03月11日

最終更新日:

ピッツバーグを「物価が割安なボストン」に例える声がある。
テクノロジーハブとしてのピッツバーグの規模は、ベイエリアやボストン等に比べるとまだ小規模ではあるが、VCによる同市のスタートアップへの投資額は近年増加傾向にあり、その経済成長を牽引する産業分野は、(1)先端製造、(2)エネルギー、(3)金融・ビジネスサービス、(4)ヘルスケア/ライフサイエンス、(5)IT・ロボティクスの5分野である。また、2010年には279社であったピッツバーグのテクノロジー企業数は2018年にはほぼ2倍の495社となっている。
そのイノベーション・エコシステムを支える主な要素として、(1)優秀なテック人材及び革新的な研究及びスタートアップの輩出をリードする大学(カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University:CMU)、ピッツバーグ大学等)、(2)地域のスタートアップの成長を支援する大手テクノロジー企業、(3)地方政府の積極的な支援、の3点が挙げられる。

鉄鋼業だけでは今後生き残れず、同産業に代わる新産業の育成・多様化を狙1985年、ピッツバーグ市と同市を含むアレゲニー郡の自治体政府は、地域の主要大学であるCMU及びピッツバーグ大学と、アレゲニー地域開発評議会(Allegheny Conference on Community Development:ACCD )と連携し、官民パートナーシップに基づく地域再生戦略「Strategy 21」を発表した。

シリーズ名:
ニューヨークだより
発行年月:
2019年03月
作成部署:
ジェトロ・ニューヨーク事務所
総ページ数:
20ページ

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